コンポジット舗装について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、コンポジット舗装について説明します。

 

コンポジット舗装について

特徴

表層または表層・基層にアスファルト混合物を用い、直下の層にセメント系の版(普通コンクリート版、連続鉄筋コンクリート版、転圧コンクリート版)や半たわみ性混合物など、剛性の高い材料を用いた舗装である。

アスファルト舗装がもつ良好な走行性、維持修繕の容易さ、セメント系舗装がもつ構造的な耐久性を兼ね備えた舗装であり、通常のアスファルト舗装より長い寿命が期待できる。

 

構造

① コンポジット舗装の一般的な構造を下図に示す。

 

【コンポジット舗装の構造例】

(出典: 大林道路株式会社)

 

② アスファルト混合物の直下の層にセメント系の版を用いる場合と半たわみ性混合物を用いる場合で、構造設計の方法は異なる。

 

直下の層 設計方法 留意点
セメント系の版 コンクリート舗装の設計方法 コンクリート版の温度差などが一般的なコンクリート舗装とは異なることを考慮する
半たわみ性混合物 アスファルト舗装の設計方法 一般に、温度応力についての配慮は必要としない

 

③ 目地の設置が必要な、普通コンクリート版、転圧コンクリート版を用いたコンポジット舗装では、リフレクションクラックが発生しやすい。

 

④ リフレクションクラックが予想される箇所には、下記のような対策を検討する。

・アスファルト混合物層とコンクリート版の間に応力緩和層を設置する。

・表層に誘導目地などを設置する。

 

応力緩和層とは

下層からのリフレクションクラックの発生を抑制・遅延するために設けられる舗装で、SAMI層とも呼ばれる。

砕石マスチック混合物、開粒度アスファルト混合物、改質アスファルト、ジオテキスタイル、改質アスファルト乳剤などが用いられる。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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