PCコンクリート構造物の劣化

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、PCコンクリート構造物の劣化について説明します。

 

コンクリート構造物の劣化

PC構造物はRC構造物と比較すると、ひび割れが発生せず危険な状態に至った場合の予兆がわかりにくいという見解がある。

確かに、比較的短い支間の単純桁でPC鋼材の一部を切断しても自重を保持するため、ひび割れ発生限界までプレストレスが残存している場合、ひび割れは発生しない。

設計荷重時にひび割れ発生を許していないPC構造物では、プレストレスが半減しても目視で判別できる変形やひび割れが発生しない場合もある。

比較的短い支間で活荷重比率の大きなPC橋では、橋面上を活荷重が載らない静荷重状態で、ひび割れや変位など目視で判別できる構造的変状を見出すことは困難である。

つまり、活荷重載荷時の変動を見極めなければならない。

 

既存構造物を対象とする構造診断の要点

・供用中のPC構造物が危険な状態になってからでは遅い

・性能低下の兆候を構造物の現在の状況から認識し、評価・判定する必要がある

・PC構造物で、PC鋼材は鉄筋の内側に配置されているが、錆汁などの兆候がコンクリート表面に全く認識されない状態で、中のPC鋼材だけが腐食して破断に至ることは無い

・何らかの異常がコンクリート表面に現れるため、それを見逃さない

・部材損傷などでかぶりコンクリートの異常に全く気付かない状態でPC鋼材が外力から損傷を受けることもない

・部材のひずみは、接合目地に集中する

・部材間でひび割れが発生することはないが、接合目地からの漏水や錆汁の有無、活荷重載荷時の接合目地の開きなどを確認することで、異常を検知する

・各構造物の構造と性能を理解し、点検ポイントを認識することが重要

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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