公共工事における経営事項審査について

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こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、経営事項審査について説明します。

 

経営事項審査について

経営事項審査とは、建設会社の企業力を審査する制度である。

公共工事の発注者から直接受注する建設会社は、経営事項審査を受けなければならない。

 

総合点数によってランク付けされる

公共工事の発注者は、入札に参加しようとする建設業社に対する客観的事項主観的事項の審査結果を点数化し、総合点数で順位付けを行う。

建設業社は、そのランクに応じて入札に参加できる工事金額が決まっている。

 

例)国土交通省の直轄工事の契約の場合

Aランク: 契約金額7億2,000万円以上

Bランク: 契約金額3億円以上~7億2,000万円未満

 

この審査のうち、客観的事項に関する審査が経営事項審査と呼ばれる。

・経営規模X点

・経営状況Y点

・技術力Z点

・社会性等W点

で評価される。

 

建設業者にとっては、この経営事項審査で高い点を取ることが非常に重要であるため、完成工事高を水増ししたり、負債額を実際よりも少なくするなどの虚偽申請が少なくないようである。

 

2015年4月に経営事項審査の審査基準の改正が行われた。

① 35歳未満の技術職員数が技術職員全体の15%以上の場合、若手技術者の育成に継続的に取り組んでいるとしてW点1点が加点

② 1年以内に新たに技術職員となった35歳未満の技術職員の人数が技術職員全体の1%以上の場合、新規育成に取り組んでいるとしてW点1点が加点

③ 災害時に使用される移動式クレーン、大型ダンプ車、モーターグレーダーの3機種が加点評価の対象へ

 

また、2018年4月からは、建設業者の『地域の守り手』としての評価が拡大され、防災協定締結の標点が15点から20点に変わった。

 

一般競争(指名競争)参加資格における等級区分別総合点数

【一般土木工事】

等級区分

総合点数 予定価格
A 3,000点以上 7億2,000万円以上
B 2,670点以上~3,000点未満 3億円以上~7億2,000万円未満
C 1,600点以上~2,670点未満 6,000万円以上~3億円未満
D 1,600点未満 6,000万円未満

 

【アスファルト舗装工事】

等級区分 総合点数 予定価格
A 2,380点以上 1億2,000万円以上
B 1,680点以上~2,380点未満 5,000万円以上~1億2,000万円未満
C 1,680点未満 5,000万円未満

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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