舗装構成における各層の役割について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、舗装構成における各層の役割について説明します。

 

舗装構成における各層の役割

舗装構成図

アスファルト舗装

(出典:一般社団法人 日本アスファルト協会)

 

コンクリート舗装

(出典:1級舗装施工管理技術者試験)

 

構築路床について

構築路床とは、路床の凍結融解の影響緩和、道路占用埋設物への交通荷重の影響緩和、舗装の設計・施工の効率性向上などのため均一な支持力を有するよう路床を改良したものをいう。

構築路床は、上層からの交通荷重を、路床(原地盤)・路体(原地盤)に均一に分散させる役割をもつ。

構築路床は、従来路床と呼ばれていたもので、設計・施工の効率性向上の観点からは積極的に採用すると良い。

 

路盤

表層・基層に均一な支持基盤を与え、上層から伝えられた交通荷重を分散し、路床に伝達する役割をもつ。

 

路盤の留意点は次の通りである。

① 支持基盤としての荷重分散効果だけでなく、路床の脆弱化抑制、凍上抑制など、構造的な耐久性が求められる。

② 力学的だけでなく経済的にも釣り合いのとれた構成とするため、通常、下層路盤上層路盤に分けて構築する。

③ 路床土のポンピング(噴泥)を防止する役割がある。

④ コンクリート舗装のアスファルト中間層は、耐久性・耐水性向上などの役割を有する。

⑤ 透水性舗装の路盤は、雨水などの一時貯留層としての役割を持つこともある。

 

基層

路盤の不陸を整生し、表層に加わる交通荷重を路盤に均一に分散させる役割をもつ。

なお、基層をコンクリート版などとすることもある。

 

基層の留意点は次の通りである。

① 路盤のたわみに追従できる十分なたわみ性、表層を支える十分な安定性が求められる。

② 舗装への要求によっては、表層と同様な浸透水量などの性能指標の値を確保する必要がある。

③ 舗装厚が薄い場合は、基層を設けないこともある。

④ 橋面舗装の基層には、コンクリート床版の場合には不陸を整生する役割、鋼床版の場合には防水機能が求められることもある。

 

表層

交通の安全性・快適性など、路面の機能に関連する塑性変形輪数、平たん性、浸透水量などの性能指標の値を一定水準に確保して、路面の具体的ニーズに応える役割をもつ。

 

表層の留意点は、次の通りである。

① 予防的維持を目的とし、表面処理層を表層の上に設ける事もある。

② コンクリート舗装の場合は、コンクリート版の表面が路面となり、表層の役割を果たす。

 

コンクリート版

交通荷重を支持し、路盤以下に荷重を均等に分散させる役割をもつ。

 

コンクリート版の留意点は、次の通りである。

① コンクリート版には、所定の疲労破壊抵抗性が求められる。

② 別途に表層を設けない場合は、平たん性などの路面の機能も求められる。

 

 

以上です。

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