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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、PC構造物に対するプレストレスレベルについて説明します。
PC構造物のプレストレスレベルについて
PC構造物は、与えるプレストレスの量を調整することによって、構造物の重要度と環境条件に応じて自由に応力状態を選択できる。
設計荷重作用時の応力状態について
設計荷重作用時の応力状態は下記の3つに分類できる。
① コンクリートに引張応力を発生させないプレストレスレベル。フルプレストレスと呼ぶ。
② コンクリートに引張応力を発生させるが、ひび割れを発生させない引張応力以内に制限するプレストレスレベル。パーシャルプレストレスと呼ぶ。
③ コンクリートにひび割れの発生を許容するが、ひび割れ幅を制御することによって、耐久性に問題のない構造とするプレストレスレベル。
・一般に①および②のプレストレスレベルで設定された構造をPC構造と呼ぶ
・③のプレストレスレベルで設計された構造をPPC構造と呼ぶ
・PPC構造では、プレストレスを与える量を調整することにより、クリープによる過大なそりの問題を無くすることも可能となる
・RC構造にプレストレスを導入することによって、大きなひび割れの発生を防ぎ、部材の耐用年数を延ばす考え方もあり、PRC構造と呼ぶこともある
以上のように、PC構造物にはさまざまなプレストレスレベルがあり、PC構造物の用途や部位によって、設計者が適切なプレストレスレベルを選択することが可能である。
よって、PC構造物は、設計者の意図による、設計の自由度が大きい構造物である。
以上です。
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