【コンクリート構造物】擁壁の安定検討について

土木工学

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

擁壁の安定を検討する場合、主に、転倒・滑動・沈下に対してそれぞれの安定について検討します。

擁壁の種類によって計算内容は変わりますが、大きくはこの3つです。

それぞれの安全率が許容値(閾値)以内であれば、その擁壁は安全性を満足していると評価されます。

本日は、擁壁の安定検討に関して紹介します。

参考になれば幸いです。

 

擁壁の安定検討について

①転倒

擁壁が土圧で転倒しないように、擁壁の自重や、底版の上の土の重量で抵抗する必要があります。

この抵抗が少ないと、擁壁は転倒します

よって、擁壁の自重を大きくしたり、底版の長さを背面方向に大きくすると安全率は高くなるでしょう。

しかし、経済性も考慮し部材寸法等を決定する必要があります。

 

②滑動

擁壁が土圧で水平に移動しないようにする必要があります。

移動しないようにするために、擁壁底版下の摩擦力で抵抗します。

底版の上の土の重量が少ないほど(プラス擁壁の自重が小さいほど)、擁壁は動きやすくなります。

よって、ここでも安全性と経済性を考慮し部材の寸法を検討する必要があります。

 

③沈下(支持地盤の支持力)

擁壁下の地盤が軟弱だと、擁壁はその自重等から沈下してしまいます。

沈下しないようにするためには、底版を大きくし荷重を小さくする必要があります。

それでも、不足する場合は地盤補強や杭が必要になります。

 

その他、鉄筋コンクリート製の場合は引張応力によってコンクリートが破壊されないよう、適切に鉄筋を配置する必要があります。

 

いかがでしたでしょうか?

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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