【アスファルト舗装】排水勾配のための構造物かさ上げ

施工事例紹介

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

道路は雨水等が溜まらないように、排水勾配(1.5%~2%)が取られています。

しかし、周囲の変化(道路の改修、周辺構造物の変化)に伴い排水勾配がいつのまにかなくなり、水溜まりが出来てしまう状況になっている場合があります。

そうなった場合、透水性・排水性の舗装にするか、道路のサイドの構造物の高さをかさ上げし排水勾配を取り直す必要があります。

本記事では、排水勾配のために構造物をかさ上げした施工現場を紹介します。

 

施工前

施工前の写真です。

写真左側は住宅で、右側が側溝になっているため、住宅側から側溝側へ勾配を取らなければなりません。

しかし、勾配がほぼ無いため住宅側で水溜まりが出来てしまっています。

 

住宅側の構造物(擁壁)の高さをかさ上げし、排水勾配を住宅側から側溝側へ取ります。

 

構造物取壊し・コンクリート構造物の打設

構造物取壊し

かさ上げする新規のコンクリートの高さをを確保(本現場では、100㎜以上)するために、既存の構造物を取り壊します。

 

型枠設置

型枠を設置します。

 

鉄筋の配置

既存の構造物との定着を確保するために、鉄筋を配置します。

 

コンクリート打設

 

構造物のかさ上げ完了

コンクリートが硬化した後、型枠を取り外します。

既存の構造物をかさ上げすることで、排水勾配を確保することができました。

この後、道路の修繕工事を実施します。

 

土工

アスファルト舗装版の切断

アスファルト舗装版を切断機で切断します。

修繕すべき箇所と修繕不要な箇所とを分離させます。

 

既設アスファルト舗装版の取り壊し・運搬

既設のアスファルト舗装版をユンボで取り壊していきます。

取り壊したアスファルト舗装版をダンプに積込み、所定の処理場まで運搬します。

ダンプの積載容量を超えないよう注意します。

 

既設舗装版の厚みを計測

処理するアスファルト舗装版の重量を計算するために、取り壊したアスファルト舗装版の厚みを記録しておきます。

処理する重量により、処理費用が変わるため適切に管理します。

オーバーレイ舗装による補修をしている道路の場合、取り壊したアスファルト舗装版の厚みがかなり大きくなっていることがあります。

 

舗装工

補足材の搬入・不陸整正

補足材を搬入します。

既設のアスファルト舗装版の厚みが大きい場合、搬入する補足材量も多くなります。

補足材を搬入することで、アスファルト舗装の厚さが適切になるよう調整します。

ユンボの排土板で不陸整正を実施しています。

 

路盤の転圧

転圧機械で路盤を十分に締固めます。

 

補足材の出来形確認

搬入した補足材の厚みを調べ、どの程度補足材を使用したかを記録しておきます。

 

アスファルト乳剤・養生砂の散布

路盤を施工後、写真のようにすみやかに瀝青材料(乳剤)を所定量均一に散布します。

路盤の上に乳剤を散布することで下記の効果があります。

・路盤とアスファルト混合物とのなじみを良くする

・路盤表面部に浸透し、その部分を安定させる

・降雨による路盤の洗堀または表面水の浸透などを防止する

・路盤からの水分の蒸発を遮断する

 

散布量にも規定があり、一般に1~2リットル/m2が標準です。

散布したアスファルト乳剤が施工機械などに付着したり、路盤から剥がれることを防止するために必要最小限の砂を散布します。

 

表層の敷設・転圧

アスファルトフィニッシャーにてアスファルトを敷設していきます。

アスファルト混合物の温度が下がらないうちに迅速に敷き均し、転圧機械でアスファルト混合物を締固めます。

 

表層の出来形管理

表層の厚みは設計で定められています。

施工が適切に実施できているか、厚みを計測し記録します。

本現場での表層の厚みは5㎝です。

 

完成

住宅側の構造物(擁壁)のかさ上げを実施し、道路の修繕工事を実施した写真です。

住宅側から側溝側へ排水勾配が取れているため、住宅側で水溜まりができることはありません。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

お仕事のご依頼はこちらからお気軽にお問合せください。

電話番号: 087-874-6843

FAX:   087-874-6845

お問合せフォームはこちら

 

↓弊社業務の施工事例です。

 

↓弊社HP