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【香川県】新県立体育館(高松市)起工、施工は大林組JVら
日刊工業新聞より
香川県が高松市のサンポート地区に計画している新香川県立体育館(仮称)の安全祈願祭と起工式が21日、建設地で行われた。
RC・S造地下1階地上2階建て延べ2万9424平方メートルの規模で、スポーツの国際大会や全国大会、コンサートツアー、展示会などに幅広く利用できる。
メインアリーナの最大収容人数は中四国最大級の1万人を誇る。
設計・監理はSANAA事務所、建築工事は大林組・合田工務店・菅組JVが施工する。
2024年度中の開館を目指す。
メインアリーナは固定席5024席、サブアリーナは同1002席、武道施設兼多目的ルームは同327席。
電気設備工事は四電工・三和電業JV、空調設備工事は三建設備工業・三喜工事・雉鳥工業JV、給排水衛生設備工事は三宅産業・織田設備JVが担当する。
工期は24年11月29日まで。
総工費は本体工事費と工事監理費合わせて約190億円。
神事では、SANAA事務所の妹島和世主宰と西沢立衛主宰が鎌、浜田恵造香川県知事ら県関係者が鍬、小寺康雄大林組代表取締役副社長執行役員と関谷幸男四電工社長、後藤逸文三建設備工業取締役兼専務執行役員西日本統括、三宅慎二三宅産業社長が鋤を盛り砂に入れ、工事の無事完成を祈願した。
14年9月末に閉館した旧県立体育館に代わる新しい体育館となる。
起工式で浜田知事は「多目的アリーナとするとともにエントランス広場や交流エリアを設け、建物内外に開かれた公共空間を確保するなど、サンポート高松の環境に調和し、県民の皆さまにとって利用しやすく魅力ある施設にしたい」とあいさつした。
十河直香川県議会議長は「競技者や観客、来場者が安全で快適に利用できる素晴らしい施設」、大西秀人高松市長は「県全域のにぎわい創出と地域活性化に大きく寄与し、環瀬戸内海県の中核都市としての拠点性を高める施設」とそれぞれ期待を述べた。
SANAA事務所の妹島主宰は「県民の方々に親しんでもらい、未来に向かって誇りに思ってもらえるような建物にしたい」と決意を表明。
大林組の小寺代表取締役副社長執行役員は「当社の130年の歴史で培った技術を駆使し施工していく。
自動溶接ロボットの導入など建設業の未来を担う次世代技術を積極的に採用する」と蓮輪賢治社長のメッセージを代読した。
3~4月にかけ、サンポート地区ではJR四国の高松駅ビル(仮称)、村崎学園(徳島市、村崎正人理事長)の徳島文理大学高松駅キャンパスとビッグプロジェクトが相次ぎ着工。
新県立体育館南側のB2街区を四国電力が取得し、外資系高級ホテルを建設する構想を発表している。
福田正信新香川県立体育館JV工事事務所長(大林組四国支店)の話
「県民の期待は非常に大きい。発注者の気持ちを形にするのが使命だ。周辺に配慮しながらJV一丸となり、工期内に安全に、良い建物を引き渡したい」。
香川県HPより
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