土系舗装について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、土系舗装について説明します。

 

土系舗装について

目的

主に天然材料による層で構成された舗装であり、適度な弾力性、衝撃吸収性、保水性などの性能向上を目的としている。

土系舗装は、主にグランドなどへ適用されているが上記の機能に加え、透水性・路面温度低減などの性能も有しているため、自然の被覆状態を模倣する舗装として歩行者系道路へ適用される試みがなされている。

 

材料

① 表層は、用途により様々な材料が用いられるが、天然の素材を単一土、または混合土として使用する場合が多い。

 

特徴 主な適用場所
単一土 土質区分でシルト質粘土に該当し、保水性が高く、肌目が細かいものが適している。

(関東地方の荒木田土、東日本のローム、関西以西の真砂土など)

テニスコートなど、幅広く利用
混合土 単位土の粘性を改良し、排水性を向上させたもので、ロームと砂、石灰ダストなどを配合したものがある。 陸上競技場などのスパイクシューズを使用するスポーツ施設など

 

② 歩行者系道路に適用させる場合、耐久性をより向上させるために、アスファルト、セメント、アスファルト乳剤などを用いて、改良土として表層に用いる場合がある。

 

③ 路盤には、クラッシャランや割栗石のような空隙が大きく、水はけがよい材料を用いることが多い。

 

④ 中間層は、フィルター層としての役割、保水性およびクッション性などが要求されるため、火山砂利のような多孔質な材料が用いられることもある。

 

⑤ 表面処理材には、苦汁、化粧砂などがあり、所定量を舗装面に散布することにより、表層安定材として使用される。

 

施工時の留意点

① 土系舗装は様々な用途に用いられ、締固め方法も多様であるため、施工にあたっては、所要の性能が確保できるよう適切な評価方法を事前に定める。

 

② 代表的な試験方法には、硬さを確認するためのプロクターニードル試験などがある。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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