こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、鋼橋の架設工法について説明します。
【鋼構造物】鋼橋の架設工法について
鋼橋の架設工法は、橋梁の形式、規模、現地の地形条件、橋下の状況などによって選定されるが、一般的に用いられる工法には、以下のようなものがある。
① ベント工法
継手が完成するまで桁下に設置した支持台(ベント・ステージング)で支持させて橋桁を架設する。
キャンバーの調整が容易である。
自走式クレーン車等を用いて桁を吊り込む。
最も一般的な架設工法であり、橋梁の下部空間が利用可能であればこの工法が取られる。
キャンバーとは
橋梁の自重によるたわみや路面排水のため、あらかじめ完成時の形状が計画時の形状になるように橋軸方向にたわみとは逆方向につけておく製作上の反り
② 架設桁工法
架設場所が水上や軌道上でベントが設置できない場所や、高い安定度が必要な曲線橋の場合に用いられる。
あらかじめ架設桁を設置し、橋桁を吊り込んで架設するクレーンガーター方式または台車を用いて架設する台車方式がある。
③ 送出し(引出し)工法
軌道や道路または河川と交差して架設する場合に用いられる。
手延機等を用いて隣接場所で組み立てた部分または全体の橋桁を送り出して架設する方法で、ほかにカウンターウェイトや移動ベントによる方法、横取り工法等がある。
④ 片持式工法
河川上や山間部で桁下空間が高くベントが組めない場合、架設が制限される場合などに適用される。
連続トラスの架設に用いられる場合が多い。
トラスの上面にレールを敷き、トラベラクレーンを用いて部材を運搬して架設する。
⑤ ケーブルエレクション工法
深い谷や河川などの地形で桁の下部が利用できない場所で用いられることが多い。
ケーブルを張り、主索、吊索とケーブルクレーンにより架設する。
ケーブルの伸びによる変形のためキャンバーの調整が難しく、管理が必要である。
⑥ フローティングクレーン(大ブロック式)工法
海上または河川橋梁等で用いられ、地組ヤードや台船上で組み立てられた橋体の大ブロックを大船等で移動し、フローティングクレーンを用いて架設する方法。
以上です。
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