【ダムの建設】掘削と基礎処理について②

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こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、ダムの建設に関する掘削と基礎処理について説明します。

 

【ダムの建設】掘削と基礎処理について②

基礎の掘削方法と工法

① 掘削方法(粗掘削と仕上げ掘削)

基礎岩盤の掘削では、計画掘削面の手前約50cmで止める粗掘削と、コンクリート打設またはコア盛り立て直前に、粗掘削で緩んだ岩盤や凹凸部を除去し、条件に適した良好な岩盤を露出させるための仕上げ掘削の2段階で行う。

 

② 基礎掘削の工法(ベンチカット工法)

岩盤の基礎掘削は、大量掘削に適したベンチカット工法が一般的に採用される。

ベンチカット工法は最初に平たんなベンチ盤(作業盤)を造成し大型削岩機を用いて削孔を行い、階段状に切り下げる工法で、爆発力の調整によってずり処理に適した粒度調整が可能であり、岩盤を損傷することが少なく地形に対する適用性も高い工法である。

 

 

基礎掘削の特色

ダム堤体の基礎掘削の施工には以下のような特色がある。

 

① 掘削量

原石山を含め、ダム地点という比較的限定された場所の掘削であるが、掘削量が大量である。

 

② 作業範囲の制約

ダム用仮設備の基礎工事や上下流締切りなどによって、地形上作業可能範囲が制約を受ける。

 

③ 上下位置での関連作業

掘削作業が上下の位置で相互に関連して行われる。

 

④ 掘削計画の変更

掘削中に予期せぬ断層や岩盤不良が出現し、掘削計画が変更になる場合がある。

従って、掘削の進行に応じて基礎面のシームや岩質のスケッチを作成して、事前の地質調査結果と照合し、必要な場合は修正することがある。

 

⑤ 基礎岩盤掘削面の保護

掘削作業により基礎岩盤に損傷を与えないことが強く要求される。

粗掘削後の長期間放置による掘削面の劣化が想定される場合は、モルタル吹付などで保護することがある。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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