【ダムの建設】基礎処理(グラウチング)について①

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こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、ダムの建設に関する基礎処理(グラウチング)について説明します。

 

【ダムの建設】基礎処理(グラウチング)について①

基礎処理は、ダムの基礎地盤の遮水性の改良、弱部の補強を目的として行われ、セメントを主材としたグラウチングが最も一般的に行われている。

その他、地下止水壁としての鉄筋コンクリートによる連続地中壁、断層等の著しい軟弱部での置換えコンクリート等がある。

 

グラウチングの種類と目的

① コンソリデーショングラウチング

コンソリデーショングラウチングには以下の遮水性の改良を目的とするものと弱部の補強を目的とするものがある。

 

遮水性の改良を目的

コンクリートダム基礎の着岩部付近において、浸透路長の短い部分を対象にして、カーテングラウチングの効果と重複させて遮水性をより効果的に改良することを目的とし、堤敷上流端から基礎排水孔までの間にわたり行い、孔長は比較的短い。

また、フィルダムの洪水吐き岩着部付近における遮水性の改良を目的としたグラウチングを含める。

 

弱部の補強を目的

断層、破砕帯、強風化岩、変質帯など、不均一な変形の発生するおそれのある弱部を補強することを目的とする。

 

 

② ブランケットグラウチング

ロックフィルダムの基礎地盤において、浸透路長が短いコアゾーン(遮水部)着岩部付近を対象にカーテングラウチングの効果と重複させて遮水性をより効果的に改良することを目的とし、孔長は比較的短い。

基礎地盤におけるパイピングによる浸透破壊の防止、ダム本体の遮水材であるコア材の流出防止等の目的もある。

 

 

③ カーテングラウチング

基礎地盤および左右岸リム部の地盤における遮水性の改良が目的であり、比較的孔長が長い。

ダム基礎地盤における浸透路長が短い部分、および左右岸リム部における貯水池外へのみず道を形成するおそれのある高透水部を対象に遮水性を改良する。

 

 

④ その他のグラウチング

カーテングラウチングの施工を確実にするため、セメントミルクのリーク防止を目的として行う補助カーテングラウチング、基礎地盤とコンクリートダム堤体との間や基礎地盤とフィルダムの通廊などのコンクリートとの間に生じた間隙の閉塞を目的にして行うコンタクトグラウチングなどがある。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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