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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、トンネル掘削に伴う観察・計測について説明します。
【トンネル】トンネル掘削に伴う観察・計測について
トンネル掘削に伴って行う観察・計測には、日常の施工管理の項目(計測A)と地山条件に応じて計測Aに追加実施する項目(計測B)に区分している場合があり、区分は以下のようになっている。
計測A
トンネル延長方向に一定の間隔で実施し、地山及び支保部材が安定しているかどうかのデータを得るために行う。
地山やトンネルの挙動に着目し、計測の種類には天端沈下測定、内空変位測定、坑内観察調査等がある。
計測B
計測Aのデータから、現状の支保工造と地山との適合性を判定し、以後の設計と施工に反映させて合理的なものにすることを目的とする。
計測の種類には
・現位置調査試験
・地山資料試験
・坑内地中変位測定
・ロックボルト軸力測定
・支保部材応力測定等
等がある。
観察・計測に関する留意点
トンネル掘削に伴って行う観察・計測に関して、以下のような留意点がある。
① 測定距離間隔
変位測定および天端沈下測定は、地山条件や施工の段階に応じて行い、測定間隔は坑口付近や土被りの小さい区間では短くする。
② 測定の頻度
内空変位測定および天端沈下測定の頻度は、初期段階ではおおむね1日に1~2回程度が標準であり、変位が収束に向かうに従い、また切羽から離れるに従い順次減少させるのが一般的である。
③ 内空変位測定結果の活用
内空変位測定は、坑内において壁面間距離の変化を計測し、その結果を周辺地山の安定や支保部材の効果の検討、二次覆工打設時期の検討に活用する。
④ 地中変位測定結果の活用
地中変位測定は、坑内において周辺地山の半径方向の変位を計測するものであり、その結果を緩み範囲の把握やロックボルト長の妥当性の検討に活用する。
以上です。
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