【日合協東北】資材価格高騰、アス合材工場の苦境鮮明に

時事通信

 

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【日合協東北】資材価格高騰、アス合材工場の苦境鮮明に

 

日刊工業新聞より

 

 

原油価格の高止まりなどを背景にした建設資材のコスト高騰が、東北エリアのアスファルト合材事業に暗い影を落としている。

日本アスファルト合材協会(日合協)東北連合会によると、合材工場は主原料のアスファルトに加え、製造や供給にかかる燃料・物流のコストが急騰し、各工場が採算悪化に直面しているという。

需要家に値上げを要請しているものの、実現は道半ばで値上げ幅も少額にとどまっているという。

価格高騰が続けば企業努力で吸収できず、工場の存亡につながる可能性もある。

日合協東北の調査によると、仙台エリアのストレートアスファルト価格(1トン当たり)は2021年4月に建設物価調査会調べで7万2000円、経済調査会調べで7万7000円だった。

世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱やロシアのウクライナ侵攻を背景に、ストアスの価格は昨春以降上昇を続け、今春には1年前に比べ2万2000円高い10万円に達した。

工場で使用するA重油や輸送に欠かせない軽油も上昇基調にあり、円安の動きと相まってコスト負担を重くしている。

アス合材は道路整備に不可欠な資材で、災害が発生した場合にはいち早く供給しなければならない責務がある。

工場を運営する各社が社会的な責任を果たす上では、適正な利益確保による健全な経営が欠かせない。

ただ建設資材の価格高騰に歯止めがかかる様子はない。

積算単価と実勢価格の差は大きく、原材料費などの急激な上昇で逆ざやが発生するケースもあり、工場の操業維持を脅かす恐れも出ている。

原油・原材料高と円安にどう対処し、必要な建設プロジェクトを推進していくのか--。逆境を乗り切る戦略の具体化が建設業界全体で求められているといえそうだ。

 

以上です。

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