こんにちは。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
日本はこれから世界でも類を見ないほどの少子高齢化社会を迎えます。
下記は過去記事になります。
産業界でも少子高齢化社会に伴う労働力不足という大きな問題を抱えており、特に建設業界ではその問題が顕著です。
このような問題を解決するために、国は『i-Construction』という施策を推進することで課題解決を図ろうとしています。
そこで本日は、このi-Constructionについてや、なぜこの施策を推進する必要があるかなどを見ていきたいと思います。
【i-Constructionの推進】建設業界の状況について
i-Constructionとは
調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までの全ての建設生産プロセスでICT等を活用することを「i-Construction」と呼びます。
ICTとはInformation and Communication Technologyの略で、日本語では情報通信技術と呼びます。
建設業界においてもこのICTを適用し、多様な情報の効率的な活用により、施工の合理化を図り、情報化施工の普及を目指しています。
なお、「調査・設計・施工・維持管理・修繕の一連の建設生産システムにおいて、効率化・高度化による生産性向上に寄与する情報通信技術」を「建設ICT」と呼んでいます。
建設業界の深刻な労働力不足
上記の国土交通省の資料によると、建設業界の技能労働者は現在約340万人ですが、今後10年間で約110万人が高齢により離職する可能性が高いとのことです。
また、建設業界における若年者の就業人口も非常に少なく、今後入職する割合も低いでしょう。
なぜなら圧倒的に人気がないからです。
今は建設業界よりも魅力的な職業が世の中には溢れています。
建設業界はなぜ人気がないのか?
上記も国土交通省の資料ですが、建設業界の現状を端的に表しています。
建設業界の現状の特徴として
①収入が少ない
製造業よりも10%も少ない
②危険
他産業よりも死傷事故の可能性が高い
③休日が少ない
4週で8休が全体の10%以下しかいません。
危険で休みもなくかつ収入も少なければ若者が働きたいと思うわけがありません。
また、建設機械の操作は熟練の技が必要な場合もあり、その技能習得には現状ではかなりの時間を要します。
その他、日本は四季の温度差が激しいので夏はとても暑く冬はとても寒いという、作業環境も厳しいです。
このような背景により、建設業界は圧倒的に人気がありませんし、今後若者に人気となる業種になる可能性は極めて低いと言わざるを得ないでしょう。
なぜ建設ICTが必要なのか?
前述までで、建設業界の現状がいかに厳しいかがお分かりになったと思います。
しかし一方で社会インフラを支えているのは建設業界です。
水を飲むためには、水を貯めるダムが必要です。
川が氾濫しないためには、河川を適切に維持する必要があります。
人が住むため仕事をするためには、建物が必要です。
車で快適に短時間で移動するためには、綺麗に舗装された道路が必要不可欠でしょう。
日本なら車で1時間程度で行ける距離でも、舗装されていない道路ばかりの国では6時間くらいかかる場合もあります。
雨が降れば、タイヤが泥濘にはまり大渋滞に発展することも珍しくありません。
このように、人々が安全にかつ安心して生活するためには建設業界が必要です。
高度経済成長期に建設されたインフラ構造物の老朽化も進み、今後、建て替えやメンテナンスも更に必要となってくるため、労働者が少なければ維持することさえ難しくなります。
しかしながら、肝心の労働力の確保が見込めないという背景から、建設ICTが必要になります。
労働力の確保が見込めないのであれば、労働力が少なくて済むような技術を取り入れる必要があります。
建設ICTを取り入れることによるメリットは、省力化だけではありません。
今後、別記事で紹介していきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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