【i-Constructionの推進】建設ICT導入によるメリット

土木工学

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

最近は、i-Constructionの推進に関して調べていて、前回は【建設業界の課題】について書きました。

 

 

これらの課題を解決するためにi-Constructionや建設ICTを推進していかなければなりません。

そこで本日はi-Constructionや建設ICTを推進していくことで得られるメリットについて紹介したいと思います。

ぜひご覧ください。

 

【i-Constructionの推進】建設ICT導入によるメリット

下記は国土交通省が発行している資料から重要だと思う点を抜粋し、筆者の視点も加筆したものです。

 

①工事期間をより短くできる

建設機械の数値制御や施工情報の統合管理技術の導入によって、建設機械の作業効率が向上するほか、目視が困難な夜間作業でも効率よく施工することが可能となります。

これによって工事期間が短縮され、土木構造物の機能の早期発現や、工事に伴う社会損失(渋滞や騒音・振動等)の低減が期待できます。

 

②CO2の発生量を抑制できる

建設機械の作業効率が向上することで、施工量あたりの建設機械の稼働時間が短縮され、燃料消費量(CO2 発生量)が低減できます。

例えば、国土交通省が実施した実証実験では、路盤整形時のモータグレーダの作業において、従来施工に比べて燃料消費量が約3割低減されたそうです。

建設資材についても、例えば舗装工事では、高精度の施工が可能となることで舗装厚の設計値に対する余盛り量が小さくなり、必要最低限の建設資材で施工が可能となります。

また、舗装の構造設計においては、施工のばらつきをある程度見込んでいますが、建設ICTによって施工精度が向上し、ばらつきを抑えることによって、必要最低限の厚さで施工できる可能性があります。

これらにより、建設資材の使用量が低減され、建設資材の製造、調達、廃棄の全プロセスで発生するCO2 の削減が期待できます。

 

③現場作業の効率化(工期短縮・省人化)が可能

現場の詳細地形データや3次元設計データを用いて、機材配置の確認や施工手順のシミュレーションを実施することによって、初期設計ミスの事前修正や施工手順の確認が可能となり、現場作業を効率的に行うことができます。

また、マシンコントロールおよびマシンガイダンスシステムにより、設計データが建設機械に入力されているため、現場への丁張りの設置作業が大幅に削減されます。

さらに、例えば路盤整形においては、通常は敷均しと検測を何度も繰り返しながら作業を行う必要がありますが、グレーダやブルドーザの排土板が3次元設計データに合わせて自動制御されるため、1回~数回の作業で確実に所定の敷均し厚が得られ、検測の省力化と施工スピードの大幅な向上が実現します。

 

④熟練者不足問題の解消

マシンコントロールシステムやマシンガイダンスシステムを導入することによって、オペレータの熟練度に大きく依存しない施工速度や出来形・品質、施工の安全性が確保できます。

また、施工の出来形・品質をリアルタイムに確認しながら作業を行うため、施工ミスが低減できます。

 

⑤工事現場の安全性が向上

検測の省力化は、施工機械との接触事故の危険性が高い区域内への検測作業員の立入りを極力少なくすることができます。

また、排土板等の作業装置が自動制御されるため、オペレータは建設機械本体の運転に集中できることから、作業の負担が軽減し、操作ミスによる事故の低減にも寄与すると考えられます。

 

⑥建設現場のイメージが変わるかもしれない

いわゆる3K(きつい、汚い、危険)のイメージでとらえられがちな工事現場が、建設ICTを駆使した先進的な生産現場へと転換すれば、他産業と比べて良好とは言えない建設現場の作業環境が改善され、建設産業が若年就業者にとって魅力のある産業へと転換していくことも期待できます。

これは最終、作業員が不要となる世界までいけばイメージはガラリと変わるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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