
こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
道路には、様々な工夫が施されていて雨水や融雪水などがきちんと排水されるようになっています。
本日は、路面排水の種類について紹介したいと思います。
ぜひご覧下さい。
【道路排水施設】路面排水について
路面排水とは、路面の雨水、融雪水などを集水し、流末施設まで流下させることを言います。
道路の勾配について
①横断勾配
(1)路面の横断勾配
横断勾配は、気象、線形、縦断勾配、路面の種類などを考慮して決定します。
一般には下記の数値が基準となります。
セメント・アスファルトコンクリート舗装 : 1.5~2.0%
その他の路面 : 3~5%
(2)路肩の横断勾配
歩車道の区別のある道路では、路肩の横断勾配を大きくとる方が路面排水には有利です。
高速道路などの高い規格の道路では、路肩が広くとれる場合、車両交通の安全性から路面の横断勾配と等しく1.5~2.0%を標準としています。
②縦断勾配
縦断勾配の緩急は、次のような影響を与えます。
・雨水の流達時間
・ますの落下率
縦断勾配が4%以上になると側溝の流れは射流となり、排水ますぶたの形状によっては落下率が50%以下にまで低下することがあります。
側溝について
①側溝の種類と構造
側溝には、次のような種類があります。
1)素掘り側溝
(素掘り側溝が多く使用される場合)
・一般道路において、将来コンクリート構造にするための暫定的な構造
・雨の少ない地方で、沿道に家屋のない
・山地、農耕地、荒地などを通る道路
2)芝張り側溝・石張り側溝
芝、玉石などを張り、側溝の底面の洗堀を防ぐよう補強したもの
3)石積み側溝・ブロック積側溝
側溝の側面を石積みあるいはブロック積みにしたもの
4)コンクリート側溝
断面形状として、L型、U型、半円形があり、最も広く用いられている。
構造的には、無筋コンクリートおよび鉄筋コンクリート造りであり、次のような区別となる。
・プレキャスト製品
・プレキャスト製品と現場打ちコンクリートの組合せ
・全体を現場打ちとしたもの
②側溝の排水能力
Q=A・v
Q:排水量(m3)、A:通水断面積(m2)、v:平均流速(m/s)
断面決定の留意点は
1)土砂などの堆積による通水断面の縮小を考慮し、計算で得られた断面積に対して、設計上は20%の余裕をみておくこと
2)豪雨の際に大量の土砂・流木などが流入する恐れがある場合は、更に十分な通水断面積を考慮しておく
③コンクリート側溝の施工
コンクリート側溝は、舗装施工時に高さの基準となるので、入念な施工が必要です。
また、プレキャスト製品と現場打ちコンクリートの場合では、ベース打ちの手順が異なります。
排水ますについて
①排水ますの種類と構造
・排水ますは、その形状から縁石ますと側溝ますに大別できる
・側溝ますの能力は、蓋の構造によって支配され、蓋は排水能力が大きく自動車の荷重等の外力に対して安全なことが必要
②排水ますの設置
・縦断勾配がゼロまたはゼロに近い道路での排水ますの間隔は一般に20m程度
・縦断勾配が谷部になる区間では、谷部の最低部に必ず1か所設置し、その前後3~5m離れて1か所ずつ設置すると良
取付け管・排水管・マンホールについて
①取付け管
・通常、内径150mm程度の硬質塩化ビニル管または遠心力鉄筋コンクリート管などが用いられる
・排水管に対して直角または流下方向に60度の向きで取り付けられることが多く、その取付位置は排水管の中心より上方、排水ます底面から15cm以上上方
②排水管
排水管は、道路の表面水や地下水を集水し、遅滞なく安全に下水道などに流下させる管です。
流速は、0.8~3.0m/sを標準とします。
③マンホール
マンホールは、排水管の清掃・点検のために設けられるもので、次に示す箇所には必ず設けます。
・排水管の方向が変化する箇所
・管径が変化する箇所
・排水管の合流箇所
・排水管を階段接合により接合する場合には、段差が生じる箇所
地下浸透施設について
①透水性舗装
・透水性舗装は、表層、基層、路盤などに透水性を有する材料を適用することにより、路盤以下まで雨水を浸透させる構造とした舗装
・市街地などにおいて、透水性舗装が一部の地域で用いられている
・高い透水係数を持つアスファルト混合物による表層をもつ舗装で構成されるのが一般的
・透水性舗装は、歩道を主体に用いられてきたが、車道にも採用されてきている
②地下浸透ます
地下浸透ますは、集水ますに集まった排水を、ごみ除去フィルターを設置した浸透連結管により分水し、これを浸透管に導いて特殊フィルターで水質改善を行い、路床以深の地中に浸透させるものです。
いかがでしたでしょうか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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