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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
補修における構造設計とは、破損状況や設計条件に応じた適切な補修工法の選定と舗装構造を決定することを言う。
本記事では、補修の構造設計について説明する。
アスファルト舗装における補修の構造設計
補修時に構造設計が必要となる工法
アスファルト舗装において、補修時に構造設計が必要となる工法は、下記の5つの工法である。
① 打替え工法
② 局部打替え工法
③ 路上路盤再生工法
④ 表層・基層打替え工法
⑤ オーバーレイ工法
補修断面の設計方法
補修断面(補修時の舗装構造)の設計方法には、次のようなものがある。
① TA法に準じて、設定された疲労破壊輪数、信頼度、設計CBR、既設舗装の残存等値換算厚(TA0)を把握して行う方法。
② FWDやベンケルマンビームによる既設舗装のたわみ測定結果を利用する方法。
補修時の設計条件の設定で留意すべき事項は、交通条件、設計CBR、制約条件(路面高さ、交通規制、地下埋設物の設置位置、補修作業上の制約)などである。
補修断面の決定
ここでは、残存等値換算厚(TA0)によって既設舗装を評価して、補修構造を設計する方法を示す。
① 残存等値換算厚(TA0)
残存等値換算厚(TA0)は、舗装の破損状況に応じて、在来舗装の強度(構造)を、表層・基層用加熱アスファルト混合物の等値換算厚で評価したものである。
TA0計算に用いる等値換算係数を各層の厚さに乗じて、その合計により求める。
なお、工法の違いにより求める部分の残存等値換算厚は、下記に示すように異なるので留意が必要。
既設舗装全厚のTA0を求める | オーバーレイ工法 |
打替えず残す部分のTA0を求める | 打替え工法、局部打替え工法、表層・基層打替え工法、路上路盤再生工法 |
補修断面の決定
補修断面の等値換算厚(TA)と残存等値換算厚(TA0)から、補修に必要な等値換算厚(t)を次式により求める。
t=TA-TA0
t:補修に必要な等値換算厚(cm)
TA0:残存等値換算厚(cm)
TA:補修断面の等値換算厚(cm)
以上です。
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