こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、ポーラスアスファルト混合物の施工について説明します。
ポーラスアスファルト混合物の施工について
排水性舗装などに用いられるポーラスアスファルト混合物の施工には、以下のような特徴、仕様及び留意点がある。
ポーラスアスファルト舗装
ポーラスアスファルト舗装は、ポーラスアスファルト混合物を表層あるいは表・基層などに用い、高い空隙率をもつことにより、排水機能や透水機能を有する舗装、低騒音舗装などに用いられる。
ポーラスアスファルト混合物の仕様
一般的に使用されるポーラスアスファルト混合物(20・13)の仕様を以下に示す。
施工厚 | 4~5cm |
バインダ | ポリマー改質アスファルトH型 |
粗骨材の最大粒径 | 20もしくは13mm |
目標空隙率 | 20%程度 |
ポーラスアスファルト混合物の舗設に関する留意点
① 敷き均し機械
ポーラスアスファルト混合物の敷き均しは、アスファルトフィニッシャーを用いる。
② タックコート
タックコートは、原則としてゴム入りアスファルト乳剤(PKR-T)を用い、散布量は一般に0.4~0.6リットル/㎡を標準とする。
排水性舗装の場合のタックコートは、不透水性の下層の防水処理としての機能が期待される。
③ 混合物の温度低下
ポーラスアスファルト混合物は敷き均し後の温度低下が早いため、初転圧は敷き均し終了後ただちに行う。
④ 継目の舗設
継目の舗設に際しては、継目部をよく清掃したのちジョイントヒーターで加温し、敷き均した新しい混合物を締固め、相互に密着させるようにする。
⑤ 切削くず
排水性舗装では、空隙詰まりが生じると排水機能が低下することになるので、排水性舗装の複数車線道路を1車線ずつ切削オーバーレイをする場合は、すでに施工済みのポーラスアスファルト混合物層を、切削くずで空隙づまりさせないように施工する。
⑥ 初転圧
初転圧は一般に10~12tのロードローラを用いて行う。
高粘度改質アスファルトを用いた場合の初期転圧温度は、一般的な舗装よりやや高い140~160℃である。
⑦ 二次転圧
二次転圧は初転圧に用いたローラによって行うが、6~10tの振動ローラを無振動で使用する場合もある。
⑧ 仕上げ転圧
仕上げ転圧は、ローラマーク消去のために行うが、空隙つぶれを防ぐため、一般に6~10tのタンデムローラあるいはタイヤローラを用いて施工し、転圧回数は2回(1往復)程度行う。
タイヤローラによる仕上げ転圧は、転圧温度が高すぎるとタイヤに混合物が付着しやすく、空隙つぶれの生じる懸念もあることから、混合物がタイヤローラに付着しない程度の表面温度(70℃程度)になってから行う。
以上です。
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