【国別の投資環境まとめ】ミャンマーについて

Research

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

ASEANや南西アジアはビジネス展開を考えるうえで、その『市場規模や成長性』において魅力的です。

一方で、課題やリスクもあるということを紹介しました。

現在、もう少し落とし込んで検討していくために、国別に見ています。

今日は『ミャンマー』です。

ぜひご覧ください。

 

【国別の投資環境まとめ】ミャンマーについて

長らく続いた軍事政権から2011年に新政権に移行したことで、事実上軍事政権は終了しました。

その後、政治、経済、行政などの分野であらゆる改革が進められ、新しい国作りが急ピッチに進んでいる事は世界からの注目を浴びています。

日系企業の進出も進んでおり、インフラの未整備などの課題もありますが総じて高い期待が寄せられています。

 

ビジネスチャンス(メリット)

まとめ

・中国、インドという二大国、タイをはじめとしたASEANの結節点という地政学的な優位がある

・天然ガスをはじめとした天然資源がある

・人口が約6500万人と、タイと同等の人口規模

・人件費がASEANの中でも相対的に安く(80~100ドル/月)、輸出生産拠点として捉えられている

・特恵関税制度が使える

・労働集約産業と関係し、IT人材の確保が格安で確保できる魅力

・今後の経済成長に伴う、市場規模、成長性が期待される

 

ビジネス上の課題

①カントリーリスク

政治

・民主化が進み国内外を取り巻く政治情勢は比較的安定してきたものの、不安はぬぐえない

・米国の経済制裁などは依然として注意が必要

社会

・汚職を無くす社会へ取組みが実施されている

・依然、行政手続きで不透明なものが残るものの、賄賂の要求などは聞かなくなってきている

経済

・不動産、家賃価格の上昇が激しい

・土地、事務所スペースの不足および地下、家賃の上昇。物件の不足

・工業団地不足による、製造業進出の遅れ

・工場用地の権利関係でのトラブルの多さ

 

②オペレーショナルリスク

生産・販売

・電力、通信、物流などのインフラの未整備が最大の課題

・電力不足による停電が顕著

・金融制度の不備が依然残る(ドルの引き出し制限など)

雇用・労働・人権

・賃上げ圧力が高く、賃金上昇が続く

・若年層の雇用など、年齢確認に注意は払う必要がある

税務・通関

・税制、税務手続きの運用は一定せず混乱する場合がある

・赤字決算でも税務調査が入り、売り上げの10%に対し法人税25%が課税されたケースもある

法務・規制

・法制度の未整備、不透明な運用により混乱が生じる

・最新の法制度を管轄している省庁、専門機関、会社に確認して進める必要がある

 

③セキュリティリスク

・治安は総じて良好ではあるものの、凶悪犯罪が増えている

・宗教問題は根強い(国民の90%を占める仏教徒とマイノリティのイスラム教徒との軋轢)

 

 

いかがでしたでしょうか?

まだまだハード、ソフト両面におけるインフラ整備で課題が残るものの、将来的な可能性を感じるミャンマーへの期待は大きいようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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