【国別の投資環境まとめ】シンガポールについて

Research

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

ASEANや南西アジアはビジネス展開を考えるうえで、その『市場規模や成長性』において魅力的です。

一方で、課題やリスクもあるということを紹介しました。

現在、もう少し落とし込んで検討していくために、国別に見ています。

今日は『シンガポール』です。

ぜひご覧ください。

 

【国別の投資環境まとめ】シンガポールについて

シンガポールは1965年の独立以降、外国投資を呼び込むための環境整備、政府主導による経済運営、外部環境の変化に対する効率的な政策対応が功を奏し、今や1人当たりのGDPは5万ドルを超えるなど日本のGDPを上回る発展を遂げています。

外資企業の進出が加速する一方で、シンガポール政府は外国人労働者への過度な依存を抑制し、労働生産性向上により経済発展を目指す経済成長モデルへの転換を図っています。

よって、企業にとってはタイトな雇用市場の中で必要な人材の確保や人件費の上昇への対応などが必要となっています。

 

ビジネスチャンス(メリット)

まとめ

・世界で最もビジネスがしやすい国の一つ

・物流、通信、ユーティリティーなどのビジネス基盤が充実している

・港や空港が都市部から近く、インフラも整備されている

・多額の予算を教育に投じており、地元人材の育成に努める一方で、海外からも人材を積極的に受け入れている

・国際競争力の強化のため、多種多様な優遇制度や負担軽減措置が整備されている

・法人税率は17%とアジア主要国の中では香港に次ぐ低さ

・助成金制度や支援策も手厚い

・シンガポールに拠点を置く銀行や資産運用会社、保険会社などの金融機関も多く、アジアの金融セクターとしての役割も担う

 

ビジネス上の課題

シンガポールのビジネス環境は上記の通り、世界的にも高いうえに自然災害も少なく政治的にも安定していることから、大きなビジネス上の課題は比較的少ない。

①カントリーリスク

政治

・長期安定政権だが、政策運営の転換などの情報収集が必要

社会

・地震、台風などの自然災害リスクはほとんどない

・日本と同様に、少子高齢化が急速に進んでいる

・外国人移民の増加への反発があるが、労働力の確保との兼ね合いの狭間で難しい政治課題を抱える

経済

・家計バランスシート、公的債務も健全

・シンガポール国債の格付けは最高の評価

・インフレおよび人件費の上昇

・オフィス賃料などは香港に次いで2番目に高い

・日本と比較すると、不動産契約は貸主が契約上有利になるケースが多いため、契約締結時に精査が必要

 

②オペレーショナルリスク

生産・販売

・特になし

雇用・労働・人権

・人材の確保が課題

・それに伴う、人件費の上昇など経営コストの上昇

・外国人雇用規制の強化に伴う、労働力不足

税務・通関

・周辺国で見られる、税務当局からの不当な要求や不透明な解釈などの問題はない

・確認、審査は厳密に行われるため専門家との協議を重ねて対応する必要がある

法務・規制

・法体系が整備されており、オンラインで手続きが可能など迅速化、簡素化されているため問題は少ない

 

③セキュリティリスク

・治安は良い

・たばこやごみのポイ捨て、公共交通機関での飲食には罰金が科せられる

 

 

いかがでしたでしょうか?

シンガポールは、周辺国と比較するとほぼ全ての面で抜きんでていますね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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