【表面処理工法】チップシール工法について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、表面処理工法のチップシールについて説明します。

 

【表面処理工法】チップシール

チップシールは、既存の舗装面や砂利路面に、アスファルト乳剤を散布した後、ただちにチップを一並びに散布し転圧して仕上げる工法である。

 

材料

チップとは、粒形がおよそ25mm以下の粒径範囲が狭い単粒度の砕石である。

形状は立方体のものが良く、扁平・細長いものは平らに寝てしまい、施工後にブリージングやフラッシュの恐れがある。

チップの剥がれを減らすには、プレコートしたものを用いる。

アスファルトの散布量は、骨材の粒径と吸収性、路面の肌理、交通量などに応じ、在来の設計法を利用して求めるか、過去の実績・経験によって決める。

 

施工

施工前に、アスファルトの付着に影響が大きい路面の整生と清掃が必要である。

砂利や砕石の路面では、切削・散水・転圧の後、プライムコートを施工し、数日間養生する。

ディストリビューターで規定量のアスファルトを散布し、ただちにチップスプレッダで規定量のチップを均一に散布する。

チップを過剰に散布すると、余分なチップが開放直後の車両で転がされ、アスファルトの層にすでに定着しているチップを剥がしてしまう。

散布したチップは、できるだけ早く転圧してアスファルト層に押し込み、下地に定着させる。

転圧には、タイヤローラーが良い。

鉄輪ローラーではチップを破砕する傾向がある。

アスファルトに定着していないチップは、機械式スイーパーを用いた後、吸引式スイーパーを繰り返して全て除去する。

重交通の道路では、上記作業が特に重要となる。

気温が高い時期の交通開放は、アスファルトの粘度が増す夕刻移行とするのが良く、開放後の車の速度は少なくとも数時間、または1~2日は低く制限し、緩んだチップの飛散による交通車両の損傷を防ぐ。

乾燥した温暖な時期に施工したチップシールは、骨材とアスファルトの接着・骨材のかみ合わせが十分で、強度・耐久性に優れる。

 

プレコートチップ

加熱(130~185℃)したチップに、少量(0.6~1.2%)のアスファルトを加え、ミキサで混合したもの。

プレコートを用いれば、施工直後の降雨による剥がれ・飛散がなくなる。

プレコートのないチップは、路面との接着が不十分で、表面処理の破損が多く発生する。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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