【河川】柔構造樋門の構造的な特徴と施工上の留意点について

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香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、柔構造樋門の構造的な特徴と施工上の留意点について説明します。

 

【河川】柔構造樋門の構造的な特徴と施工上の留意点について

軟弱地盤の場合、河川堤防を横断する樋門の構造形式は、函渠周辺の空洞化を抑制することを目的にして、函渠を地盤沈下分布に追随させることが可能な柔構造として設計することが原則となっている。

柔構造樋門の構造的な特徴と施工上の留意点は以下の通りである。

 

① 柔構造樋門の基礎形式

一般に、樋門の基礎形式は、浮き直接基礎、浮き固化改良体基礎、浮き杭基礎などの柔支持基礎とし、樋門自体の変形を許容するため、良質な支持地盤に着底させない支持方式を取る。

 

② 柔支持基礎の沈下

柔構造の場合の柔支持基礎は、基礎の沈下を許容することで、函体底板下の空洞化や樋門本体への応力集中を抑制することが可能となる。

 

③ 地盤沈下への追随性

柔構造の場合、樋管の函渠を地盤の沈下に追随させるためには、樋管の函渠自体に変形を求めるのではなく、継手を介して樋管の函渠を折線状に折れやすくするものである。

 

④ 函体のあげ越し

地盤の残留沈下量が樋管函体の許容限度を超える場合においては、地盤改良工法の併用による残留沈下量の抑制を図ることや、あらかじめ函体の沈下量をあげ越し施工し、許容残留沈下量を超過しないようにする手段がとられる場合がある。

 

⑤ 函体の継手

函体の継手は、キャンバー量および残留沈下量を考慮した函体の変位量に対応できる水密性と必要な可とう性を確保する。

 

⑥ 浮き固化改良体基礎の強度

堤防を横断して設けられる柔構造樋門の浮き固化改良体基礎は、一般に現地盤と比較して強度が大きく、基礎をせん断する円弧すべりの発生する可能性は小さい。

 

 

以上です。

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