こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、アスファルトの表層・基層の施工上の留意点について説明します。
アスファルトの表層・基層の施工上の留意点について①
加熱アスファルトの敷き均し
① 敷き均し機械と混合物の温度
アスファルト混合物は、通常、アスファルトフィニッシャによって敷き均しを行い、敷き均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。
② 敷き均し作業中の降雨
混合物の敷き均し作業中に雨が降り出した場合には、敷き均し作業を中止するとともに敷き均した混合物を速やかに締固めて仕上げる。
加熱アスファルトの締固め
① 締固め作業の順序
アスファルト舗装道路の施工におけるアスファルト混合物は、敷き均し終了後、所定の密度が得られるように締固める。
締固め作業は、一般に継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順序で行う。
② ローラによる転圧
締固めのローラは、一般にアスファルトフィニッシャ側に駆動輪を向けて、横断勾配の低い方から高い方へ向かい、順次幅寄せしながら低速かつ等速で転圧する。
③ 初転圧
加熱アスファルト混合物の初転圧においては、一般に10~12tのロードローラで1往復(2回)程度行い、中温化技術により施工性を改善した混合物を使用した場合は、従来よりも低い温度で締固める。
初転圧は、ヘアクラックが生じない限り高い温度で行うが、一般に110~140℃である。
④ 二次転圧
二次転圧は、一般に8~20tのタイヤローラまたは6~10tの振動ローラで行い、二次転圧終了温度は一般に70~90℃である。
⑤ 振動ローラによる二次転圧
二次転圧において、荷重、振動数および振幅が適切な振動ローラを使用する場合は、所定の締固め度を得るためにタイヤローラを用いる場合よりも転圧回数を少なくすることができる。
⑥ 仕上げ転圧
仕上げ転圧は、不陸の修正、ローラマークの消去のために行うものであり、タイヤローラあるいはロードローラで2回程度(1往復)行う。
二次転圧に振動ローラを用いた場合には、仕上げ転圧にタイヤローラを用いることが望ましい。
⑦ 締固め時の観察
締固め時に混合物を観察すると、ローラの線圧過大、転圧温度の高すぎ、過転圧などの場合には、ヘアクラックが多くみられることがある。
振動ローラによって転圧する場合には、転圧速度が速すぎると不陸や小波が発生する。
以上です。
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