こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、薬液注入方式の種類について説明します。
【薬液注入工法】薬液注入方式の種類について
薬液注入工法は、凝固（ゲル化）する性質をもった化学材料を地盤中の所定の箇所に注入し、一般的には、地盤強度の増大（地盤強化）、透水性の減少（止水）、地盤内あるいは地下構造物周りの間隙などの充填（空隙充填）を目的とする地盤改良工法である。
薬液注入方式の種類
① 単管ロッド注入方式
単管ロッド注入方式は、主にセメント系懸濁型注入材に用いられ、ボーリングロッドをそのまま注入管として使用する方式である。
後発工法等の影響もあり、最近では使用頻度が低い。
② 二重管ストレーナー注入方式（単相式）
所定の注入範囲外への拡散を防止し、限定された部分に薬液をとどめることを目指した短いゲルタイム（瞬結型）の注入方式である。
締まり具合の弱い地盤や透水係数の大きい箇所での注入に適するが、よく締まった砂地盤では浸透性に限界がある。
③ 二重管ストレーナー注入方式（複相式）
所定の注入範囲外への拡散を防止するために、はじめに瞬結型薬液を注入した後、緩結型薬液を注入する方式で、注入効果が高く採用例が多い。
④ 二重管ダブルパッカー注入方式
二重管ダブルパッカー注入工法は、長いゲルタイプの薬液を小さな注入速度でゆっくり注入するので、より均質な改良が可能である。
他の方式と比較すると、注入工費が割高で工期が長くなる問題はあるが、重要構造物の直下や埋設物に非常に近接した位置での注入に適している。
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