こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、加熱アスファルト混合物の配合設計について説明します。
加熱アスファルト混合物に対する特別な対策
① 重交通道路における耐流動対策
大型車交通量の多い道路では、わだち掘れが生じやすいので、特に耐流動性を向上させた混合物を使用する。
耐流動性を向上させる必要のある場合には、下記の対策を立てる。
1) 動的安定度(DS)の設定
アスファルト混合物の耐流動対策は、ホイールトラッキング試験で求まる動的安定度(DS)によって、その塑性変形抵抗性を評価することによって行う。
目標DSは、交通条件、気象条件、経済性などを考慮して一般に1,500回/mm以上で設定するが、舗装計画交通量が3,000台/日以上では、3,000回/mm以上で設定する。
2) 混合物の種類・配合
混合物は、密粒度アスファルト混合物(20、13)、密粒度ギャップアスファルト混合物(13)などから選ぶ。
【耐流動性混合物の配合設計】
留意点 | |
骨材の粒度 | 所定粒度の中央値以下を目標とし、75μmふるい通過分は少なめにする。 |
アスファルト量 | 共通範囲の中央値かそれ以下を目標とする。 |
瀝青材料 | 改質アスファルトを用いる。 |
マーシャル安定度 | 75回突き固めで7.35kN以上を目標とする。 |
安定度/フロー値 | 2,500kN/m以上を目標とする。 |
フィラー | 75μmふるい通過分の内、回収ダスト分は30%を超えないようにする。 |
3) 層構造の検討・特殊工法の採用
表層と基層のDSに極端な差があるときは、ひび割れの原因となることがあるため、必要に応じ基層も耐流動対策を施す。
特に大型車交通量の多い所では、表層だけでなく、基層まで含めた耐流動対策を検討する。
耐流動用の特殊工法として、半たわみ性舗装、大粒径アスファルト舗装、砕石マスチック舗装を検討する。
以上です。
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