コンクリートのコア抜き検査について①

土木工学

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

コンクリートの具体的な劣化状況を把握するための代表的な検査は、『コア抜き検査』です。

本記事では、コンクリートのコア抜き試験について説明します。

ぜひ参考にしてください。

 

コンクリートのコア抜き検査について

コア抜き検査とは

コンクリート構造物に生じている劣化の状態を調べるため、その構造物からコンクリートの供試体(コア)を取り出して実施する検査のこと

 

コンクリート片を直接調べるため、劣化状態を把握する方法としては最適ですが、構造物からこんコンクリートの一部を抜き取るため、構造物に損傷を与えることとなります。

よって、どの箇所を供試体に使用するかは慎重に決定する必要があります。

 

【コンクリートの(供試体)コア】

(出典:広島県環境保健協会)

 

【コアドリルを用いたコアの採取状況】

(出典:広島県環境保健協会)

 

 

供試体採取の流れ

【供試体の調査手順】

供試体を採取して圧縮強度試験などにかけるまでの主な流れは上記の通りです。

①供試体径および供試体採取箇所(柱や壁)の選定

②鉄筋位置、間隔、かぶりの推定

③供試体の採取位置の決定

④供試体の採取

⑤供試体の整形およびキャッピングなど

⑥各種試験の実施

⑦試験結果の整理、分析

 

供試体の採取がコンクリート構造物自体に悪影響を及ぼさないように、供試体の採取では以下の原則や規定を守る必要があります。

・ひび割れなどの欠陥部やその付近での採取は避ける

・柱や壁など鉛直部材での採取は、打設下面から1.3mから1.5mの位置を標準とする

・鉄筋探査機などで鉄筋の位置を把握して、採取の位置に当たらないようにする

・コア供試体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以下にしてはならない

 

 

以上です。

次回は、各試験について説明します。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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