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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
コンクリート構造物の補修・補強については、様々な工法が開発されています。
本記事では、コンクリート構造物の補修工法について説明します。
コンクリート構造物の補修工法
電気化学的防食工法は、コンクリート内部の鋼材を陰極とし、コンクリート表面近傍に新たに設置した電極を陽極としてコンクリート中に直流電流を流すことにより、コンクリート中の鋼材腐食を停止あるいは抑制する工法である。
コンクリート構造物に適用事例が多いのは、下記の3つの工法である。
① 電気防食工法
② 脱塩工法
③ 再アルカリ化工法
電気防食工法
電気防食工法は陽極から鋼材へ電流を流すことにより鋼材の電位をマイナス方向に変化させ、鋼材の腐食を電気化学的に抑制する工法である。
様々な構造物に適用でき、新設構造物の予防保全対策としても有効である。
鋼材の腐食抑制効果を得るため、防食を期待する期間中は防食電流を流し続ける。
通電すると、陰極の周りには陽イオンが集まるが、防食電流量が小さいため、鋼材などに悪影響を与えないことが確認されている。
脱塩工法
脱塩工法は、コンクリート中の鋼材近傍の塩化物イオンを除去・低減する工法である。
コンクリート表面に電解質溶液と陽極材からなる外部電極を設置し、内部鋼材と陽極の間に直流電流を一定の期間通電し、電気泳動の原理で塩化物イオンをコンクリートの外部に排出する。
したがって、陰イオンである塩化物イオンを排出する代わりに、コンクリート中や電解質溶液中のナトリウムイオンやカリウムイオンなどの陽イオンが鋼材周辺に集積することになる。
この影響により、鋼材表面の付着低下とともにアルカリ骨材反応を促進する懸念があり、事前にアルカリ骨材反応の可能性の有無を確認する必要がある。
再アルカリ化工法
再アルカリ化工法は、中性化が進行したコンクリートのアルカリ性を回復させる工法である。
脱塩工法と同様に仮設陽極を設け通電することにより、アルカリ性溶液を電気浸透させる。
以上です。
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