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【JR西日本】自在に位置変わるホームドア、23年春開業の新駅に設置
日刊工業新聞より
JR西日本は27日、大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期区域」(大阪市北区)で建設中の地下新駅に導入するホームドアを報道陣に公開した。
ドアと壁が自在にスライドし、列車の扉位置や編成に応じて扉が開く世界初の「フルスクリーンホームドア」。
来春開業する新駅に設置する予定だ。
同社は地下駅をイノベーションの実験場「JR WEST LABO」に位置付けており、デジタル技術などを活用した「近未来の駅空間の実現」を目指している。
新駅には特急や在来線が入るが、列車の編成や種類によって扉の数が異なるほか、2031年に「なにわ筋線」が接続し、私鉄が乗り入れる。
そこで多様な車種に対応し、開口部が自在に移動するホームドアの開発を進め、19年11月に最初の試作機を発表した。
ホームドアにはサイネージを取り付け、上部に行き先別の乗車位置を表示。
下部はふすまのような扉が左右にスライドし、列車に合わせて扉が開くほか、次列車の案内や列車の到着を知らせる。
新駅には4線が通るが、そのうち一つに設置する予定だ。
この日はスマートフォンのアプリで目的地を入力するだけで、自分だけの進行方向が表示される「デジタル可変案内サイン」も公開した。
イノベーション本部の小森一担当課長は「新駅は未来に向けた実験場と捉えており、最新の技術で安全性と利便性を感じてほしい」と話した。
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