【i-Constructionの推進】建設ICT導入に必要な費用

土木工学

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

前回、建設ICT導入に必要な設備について紹介しました。

 

 

必要な設備が分かった後、気になるのはやはりそれら設備の費用ではないでしょうか?

そこで、今日はそれらの費用について見ていきたいと思います。

ぜひご覧ください。

 

【i-Constructionの推進】建設ICT導入に必要な費用

必要な設備の振り返り

 

前回の振り返りをすると、下記の工程において、建設ICTを導入する必要がありました。

① 3次元起工測量

② 3次元設計データ作成

③ ICT建機による施工

④ 3次元出来形管理等の施工管理

⑤ ICT検査・3次元データの納品

 

では、必要な設備についても振り返ります。

ここでは、ハードウェアとソフトウェアに分類してみます。

 

ハードウェア

①地上型レーザースキャナ

②TS(トータルステーション・点群計測対応)

③ドローン+カメラ

④高性能グラフィックカード搭載PC

⑤後付け3DMG/MC

⑥3DMG/MC一体使用の建機

⑦GNSSローバー

ソフトウェア

①写真測量用ソフト

②点群処理ソフト

③3次元設計データ作成ソフト

④GNSS端末用ソフト

 

建設ICT導入に必要な費用まとめ

上記のハードウェアおよびソフトウェアを導入するために必要な費用について下表にまとめます。

 

内容

費用(百万円)

ハードウェア 地上型レーザースキャナ

5~20

TS(トータルステーション・点群計測対応)

5~20

ドローン+カメラ

0.5~20

高性能グラフィックカード搭載PC

0.2~0.5

後付け3DMG/MC

10~15

3DMG/MC一体使用の建機

30~35

GNSSローバー

5~10

ソフトウェア 写真測量用ソフト

0.5~1

点群処理ソフト

1~1.5

3次元設計データ作成ソフト

1~2

GNSS端末用ソフト

0~0.1

 

全ての設備を導入した場合、費用の合計は

約5800万円 ~ 約1億2500万円になります。

ユンボやグレーダーなど、導入する建機が多ければ更に費用は膨らみそうです。

 

その他の費用

・ドローンの講習費用:10万円~30万円

現状、ドローンを操縦するために必須な資格は無いようです。

しかしながら、各民間団体が資格の発行をしており、研修を受けたり試験に合格することで民間の資格を得ることができます。

 

・各ハードウェアの操縦方法の講習

設備を導入してすぐに何も問題なく使えれば、それに越した事はありませんが、まず無理でしょう。

そこで、研修や教育が必要なため、それに伴う人材育成費用が必要です。

 

・各ソフトウェアの使用方法の講習

特にソフトウェアの使用は、詳細なマニュアルがあっても初めの頃は難しいと思います。

ハードウェアと同様に研修や教育が必要なため、それに伴う人材育成費用が必要です。

 

いかがでしたでしょうか?

建設ICT導入がこれから進んでいくとは思いますが、まずは資本の大きい企業からしか自社では保有できそうにないように思います

また、建設ICTを導入しなければならない工事も、工期が少なくとも1か月以上など長期間を要すものでなければ、施工する会社にとっては費用面で逆にデメリットになりうる場合もありそうです。

工期が1週間や2週間程度の工事では、コスト的に割に合わないと感じる会社が多いように思います。

建機のリースや測量を外注した場合でも費用が大きいため、コスト面での改善が望まれます。

まだまだ始まったばかりの施策ですので、動向は追っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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