こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、平たん地における距離測量について説明します。
平たん地の距離測量
歩測による方法
紀元前から用いられてきた方法です。
歩測方法は、器具を使用せず歩幅にて距離を測定することであり、あまり高い精度は望むことはできません。
A点とB点の間の距離を測定するとします。
① 自然に歩く場合の1歩の距離を測っておきます。
例)1歩=1m
② 測点Aから測点Bまでの歩数を数えます。例えば102歩
③ 測点Bから測点Aまでの歩数を数えます。例えば104歩
④ 平均歩数を算出します。(102+104)/2=103歩
⑤ 歩測によるAB間の距離は、103歩×1m=103m
⑥ 巻尺でAB間の距離を測定して、歩測により距離と比較。
歩測も熟練すれば、そこそこの値を望めるようです。
実際、巻尺などの測量用具がなかった江戸時代末期の伊能忠敬は、この歩測によって非常に正確な日本地図を作製しました。
なお、伊能忠敬の歩幅は69㎝だったと言われています。
巻尺による距離測量
直接距離測量とは、巻尺とポールなどを用いての距離測量を言います。
1測長よりも短い場合
1測長: 巻尺の長さ(30m巻尺、50m巻尺、100m巻尺など)
巻尺を用いて簡単に測定できるが、地盤に凹凸がある場合は高い所に合わせて水平にしっかりと張って測定しなければならないことに注意する。
最小3人は必要で
・記帳手: 1測量結果を記帳する者
・前手: 巻尺の前方を持つ者
・後手: 巻尺の工法を持つ者
なお、巻尺の始端(後手)は、テープ誤差を除くため零目盛付近でずらす。
1測長よりも長い場合
側線上に、中間点(1,2、・・・)を設ける。
往L1と、復L2をそれぞれ測定し、平均値を測定長Lとする。
L1=l1+l2+l3
L2=l3+l2+l1
L=(L1+L2)/2
以上です。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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