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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、竹チップを用いた土系舗装(福岡大学工学部研究結果)について紹介します。
竹チップを用いた土系舗装(福岡大学工学部研究結果)
(隔月刊 道路建設より)
竹は、非常に繁殖力が強く、用途の広い素材であり、食品、建築資材や生活用品の籠類、ザル類、箒などに多く利用されてきた。
しかし、近年では輸入筍の増加や他の素材の製品に押され、竹の需要が大幅に減少している。
その結果、特に西日本において竹林が放置され、この30年間で竹林面積が10%以上増加し、全国で16万haに至っている。
森林保護のために伐採された竹廃材を有効活用することで、放置竹林問題の解決に寄与する。
最近では、竹を容易にチップにすることができる。
竹は繊維質でチップ化することで非常に高い吸水性と引張力を有する材料である。
福岡大学工学部では、竹チップを用いた新しい土系舗装材料の開発を行っている。
竹チップ土系舗装は、舗装体に柔らかさを与えることで、歩行者の脚への負担を軽減し、竹繊維の引張力による舗装体のひび割れ防止や、竹の持つ保水性を活かしたヒートアイランド現象の抑制にもつながる付加価値の高い舗装材料である。
竹チップ土系舗装の効果
① 強度・変形特性の性能向上
竹チップの混入により、材料強度を増加させ、かつ曲げ強度も増加するという延性的な挙動を示す効果が確認されている。
また、竹チップの最大長が長いほど、その効果は大きい。
これは、竹チップと混合土の接触面が増加し、曲げ強度が増加したと考えられる。
よって、竹チップ土系舗装材料は、曲げに対して弱い土系舗装材料の弱点を大きく改善する効果があることが分かった。
② 防草効果の向上
竹チップ土系舗装材料は、多くの施工実験事例から透水性がよく、施工後数年を経過した状況を見ても防草効果があることが確認されている。
また、固化材添加率を増加させて舗装体強度を増加させることで、更なる防草効果が得られることも明らかとなっている。
(隔月刊 道路建設より)
以上です。
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