合成舗装(コンポジット舗装)について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、合成舗装(コンポジット舗装)について説明します。

 

合成舗装(コンポジット舗装)について

合成舗装は、コンクリート版やセメント処理層などの剛性の高い路盤上にアスコンの表層・基層を置いた構造のもので、剛性版の荷重分散効果や変形抵抗性などと、アスコン層の平たん性や低騒音性などを兼ね備えている。

コンクリート版には、通常、転圧コンクリート版や連続鉄筋コンクリート版が用いられ、剛性版として半たわみ性舗装を用いることもある。

合成舗装では、多くの場合、剛性版の目地などに起因するるリフレクションクラックがアスコン表層に発生しており、その防止策が課題となる。

 

構造

合成舗装では、荷重応力と温度応力の合計が、剛性版の曲げ強度を越えないような構造にする。

設計例では、荷重応力は、多層線形弾性理論で計算し、温度応力の反り応力は、トムリンソンの方法によって求める。

セメント処理による剛性版の場合は、リフレクションクラックを生じやすいためアスコン厚は200mmにする。

リフレクションクラックは、舗装の破壊に直ちに結びつくことはないが、処理しないでおくと水が浸透し、また、幅広いひび割れの発生は上層路盤(剛性版)の荷重伝達を減らし、舗装が弱体化する。

上層路盤(剛性版)の厚さは、強度が大きく、温度膨張係数が小さく、下層路盤のスチフネスが大きい場合に薄くできる。

断面例では、アスコン厚は200mm、上層路盤(剛性版)厚は、上下の工種に応じ150~250mmとする。

この構造の早期破壊は、下層路盤と路床の材料が水の影響を受けやすい。

表層ひび割れのシールに失敗する、アスコン層が上層路盤の温度応力を十分に減らせない、などの場合に発生する。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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