アスファルトの劣化について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、アスファルトの劣化について説明します。

 

アスファルトの劣化について

アスファルトが劣化、硬化すると、アスコンの疲労ひび割れの傾向が強くなる。

アスファルトを密閉缶に入れ、室温で12年間貯蔵しても、その物理的性状に有意な変化は見られなかった。つまり、アスファルトは空気に触れないと劣化は起こりにくい。

アスファルトの劣化は、プラントで加熱骨材と混合した時点から始まる。

 

加熱混合

プラントで加熱混合されるアスファルトは、骨材表面で被膜厚が薄い状態になるため、容易に酸化と揮発物の蒸散が起こりやすい。

例えば、針入度100のものが70に、70のものが50に低下する。

粘土比では、加熱混合後は原アスファルト粘土に対し通常4であるが、舗設直後は5になり、供用8年後でも6にしかならないため、加熱混合の影響の大きさがよく分かる。

ドラムミキサでは、混合時間が短く、水蒸気もあるためバッチミキサより硬化は少なくなる。

 

空隙量

アスファルトの劣化に関与する主な要因はアスコンの空隙量である。

供用15年後に路上から回収したアスファルトの針入度は、空隙量4%、5%、7%の場合に、それぞれ24、15、11というように明らかに逆の関係を示す。

空隙量が5%以下(十分な締固め)では硬化は非常に少なく

空隙量が9%以上(締固め不足)では、針入度が70から25に落ちる

 

表層のアスファルト

表層のアスファルトの劣化は、極めて薄い表面で生じる。

試験舗装の表層内部から回収したアスファルトは、18年の供用後も変化はほとんどなく、性状変化は深さ5.1mm以内に限られていた。

その範囲内においても、アスファルトの性状は深さとともに顕著に変化する。

ごく表面では、その直下、深さ0.5~3.8mmから回収したアスファルトより常に硬くなる。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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