【国別の投資環境まとめ】フィリピンについて

【国別の投資環境まとめ】フィリピンについて

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

ASEANや南西アジアはビジネス展開を考えるうえで、その『市場規模や成長性』において魅力的です。

一方で、課題やリスクもあるということを紹介しました。

もう少し落とし込んで検討していくために、今日からは国別に見ていきたいと思います。

今日は『フィリピン』です。

ぜひご覧ください。

 

【国別の投資環境まとめ】フィリピンについて

フィリピンにおける最大の魅力は『人材』です。

人口は1億人を超え、ASEANの中ではインドネシアに次ぐ人口規模となります。

また、全人口に占める14歳以下の割合が34.5%と人口ピラミッドは綺麗な釣鐘型をしています。

ASEANの多くの国で2020年から2030年代に生産年齢人口が減少し始めるのに対して、フィリピンでは2050年まで増加する見通しで、これは非常に大きな魅力だと思います。

 

一方でビジネス上の課題は、下記の項目の割合が高い傾向にあります。

『インフラの未整備』

『税制・税務手続きの煩雑さ』

『不安定な政治・社会情勢』

 

ビジネスチャンス(メリット)

まとめ

・人材が豊富

・2050年まで生産年齢人口は増え続ける

・失業率が7%と高く、人材は常に買い手市場である

・英語人材が豊富であり、意思疎通や技術伝承が容易

・賃金水準が低い

・賃金はインドネシアやベトナムでは近年2ケタ台で上昇しているが、フィリピンでは5%程度と賃金上昇圧力はさほど高くない

 

ビジネス上の課題

まとめ

①カントリーリスク

政権の支持率は高いものの、中長期的には不安定

 

②社会

台風、洪水、地震など様々な自然災害が発生する可能性がある

③経済

・不透明な政策運営や、進展が遅い産業ロードマップ

・政府は各業界団体に成長戦略を示した『産業ロードマップ』の作成を指示

・産業ロードマップに基づいた成長戦略が継続されていくかは不透明

・電力需給状況は大都市では安定傾向にあるが、未だ地方では不安定な事が多い

 

④マクロ経済

・7%台の高いGDP成長率を維持しつつ、インフレ率も安定しておりマクロ経済は好調

・国内消費は旺盛な一方で、製造業投資の拡大にはつながっていない

・そのため、雇用が創出できず失業率は7%台と高めの水準である

・製造業の伸び悩みは輸出に貢献できず、貿易赤字は慢性的

・海外就労者の本国送金が貿易赤字を補填している構造

 

⑤オペレーショナルリスク

・主要な工業団地や特別経済特区では、一定水準のインフラは整備されている

・工業団地以外では、道路の未整備や電力、水道料金のコスト高など課題は多い

・電力料金はASEANの中でも水準が高く、企業にとっては枷になっている

・部品、原材料の現地調達が難しい(ASEAN主要国では最低水準)

・日本よりも厳しい環境規制

・フィリピンには排ガスや排水、廃棄物に関する様々な規制がある

・労働争議そのものは減少しているが、綿密な労務管理は必要

・人材は豊富だが、幹部候補など特定分野では人材不足もある

・海外就労の多さもあり、離職率は高い

・従業員の不正には防止対策が必要(徹底した)

・従業員の不正は、言語によるコミュニケーションの問題に起因することが多い

 

⑥税務・通関

・付加価値税(VAT)の還付請求が可能であるが、手続きが進まず資金繰りに影響が出るケースがある

・還付請求は訴訟に持ち込むことも可能だが、手間や費用から考えると大きな負担

・税務調査においても、内国歳入庁による不適切な追徴課税、重加算を受ける場合がある

・通関手続きも煩雑であり、トラブルに直面すれば長期化する

 

⑦法務・規制

・会社設立時の行政手続きに苦労する

・厳しい外貨規制

・小売業の場合、原則、払込資本金が250万ドル未満については外資の参入が認められていない

・よって、小売業のほとんどがフランチャイズ契約の形態が多い

・外国法人は土地を所有できないため、通常はリース

・事業撤退や閉鎖手続には、多大な時間とコストがかかる

 

⑧セキュリティリスク

・外国人を対象とした犯罪はよく報道されるが、注意次第で予防可能

・マニラでは外国人を対象とした犯罪が起こる地域は限られる

・セブはマニラよりも体感治安は良い

 

いかがでしたでしょうか?

人口ボーナスからくる、労働事情の優位性からフィリピンは今後も注目されるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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