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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、ダムの建設に関する掘削と基礎処理について説明します。
【ダムの建設】掘削と基礎処理について①
計画掘削面
ダムの計画掘削面は、ボーリング、試掘坑、トレンチカット等の事前調査結果に基づいた岩盤状況から、ダム基礎に要求される設計応力、安定性等の設計条件を考慮して決められている。
事前調査から得られた資料は不連続で間接的な要素があり、細部についての基礎岩盤の状況は、掘削施工中に観察しながら適切性を判断していかなければならない。
その結果、基礎掘削工事の施工中に計画掘削面を変更する必要が生じることがある。
ダムの型式と基礎掘削
ダムの基礎岩盤に要求される条件はダムの型式によって異なり、ダム型式別に以下のような基礎掘削についての要点がある。
① 重力式コンクリートダム
重力式コンクリートダムでは、堤体底面に接する基礎面の岩質が堤体底面の応力に耐えうるものであればよく、あらかじめ定められた程度の堅岩が出れば、計画掘削面に達していなくてもそこで掘削を止めてもよい。
② アーチ式コンクリートダム
アーチ式コンクリートダムは3次元的に連続した不静定構造物であり、部分的な形状変更は堤体全体の応力状態に影響するため、一部に予想しない硬岩があっても断面の修正はせず、計画掘削面まで掘削する。
③ゾーン型フィルダム
岩盤基礎の場合、遮水ゾーンの基礎は、透水防止の面から透水係数が堤体と同程度で十分遮水性が期待できる岩盤、あるいはグラウチング処理が可能な岩盤まで掘削することが必要であり、透水ゾーンの基礎では、すべりを生じない範囲までとする。
以上です。
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