【鋼構造物】ボルトの締付け方法について

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こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、ボルトの締付け方法について説明します。

 

【鋼構造物】ボルトの締付け方法について

摩擦接合継手におけるボルトの締付け方法は、軸力導入の管理方法によってナット回転法、トルク法および耐力点法に大別され、締付け完了後の検査方法も異なる。

トルシア型高力ボルトの場合は、それらの方法とは別に専用の締付機を用いて管理する。

 

 

① ナット回転法(回転法)

ボルトに導入する軸力は伸びによって管理し、伸びはナットの回転角度で表す。

一般に降伏点を超えるまで軸力を与えるので、おくれ破壊を起こす危険性があり、F8TおよびB8Tのみに用いられる。

締付け検査はボルト全本数についてマーキングで外観検査をする。

 

 

② トルク法(トルクレンチ法)

事前にレンチのキャリブレーションを行い、導入軸力と締付けトルクの関係を調べておき、トルクを制御する。

60%導入の予備締め110%導入の本締めを行う。

予備締め後マーキングし、締付け検査はボルト群の10%について行う。

 

 

③トルシア型高力ボルト

ピンテールの破断溝がトルク反力でせん断破壊する機構になっており、専用の締付機を用いて締め付ける。

締付け検査は全数についてピンテールの破断とマーキングの確認による。

 

 

④ 耐力点法

導入軸力とボルトの伸びの関係が弾性範囲を超えて非線形を示す点をセンサーで感知し、締付を終了させる方法。

締付け検査は、全数マーキングおよびボルト5組についての軸力平均が所定の範囲にあるかどうかを検査する。

 

 

⑤ ボルトの締付け順序

ボルト群の締付けは、連結版の中央から順次外側に向かって行い、2度締めを行うことを原則とする。

継手の外側から中央に向かうと、連結版が浮き上がり密着性が悪くなる傾向がある。

 

 

⑥ 溶接との併用

溶接と高力ボルト摩擦接合とを併用する場合は、溶接に対する拘束を小さくするとともに、溶接変形によるすべり耐力の低下防止のために、溶接の完了後にボルトを締め付けるのが原則である。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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