
こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
コンクリートの具体的な劣化状況を把握するための代表的な検査は、『コア抜き検査』です。
本記事では、コンクリートのコア抜き試験について説明します。
採取したコア(供試体)は、各種試験にかけられ、その結果をもとにコンクリート構造物の状況を分析します。
本記事を読めば、各種試験の概要について掴めると思います。
ぜひ参考にしてください。
コンクリートのコア抜き検査について②
圧縮強度試験
圧縮強度試験は、採取した供試体に上から圧縮荷重を加えることで供試体の圧縮強度を調べる検査方法。
劣化状態の調査として以外に、生コン工場で実施するレディミクストコンクリートの品質検査やレディミクストコンクリート納入時に施工業者が実施する受入れ検査でも行われる、非常に重要な試験方法です。
以下にJIS A 1108で規定されている圧縮強度試験の方法を示します。
・レディミクストコンクリートは、荷下ろし地点で強度試験用の供試体を試験材齢に応じて3本または6本採取する
・供試体は直径の2倍の高さをもつ円柱形とし、直径は粗骨材の最大寸法の3倍以上かつ100㎜以上とする
・供試体の直径の標準は100㎜、125㎜、150㎜
・粗骨材の最大寸法は40㎜を超える場合には、40㎜の網ふるいでふるって40㎜を超える粒を除去した試料を用いる
【圧縮強度試験】

(出典: 株式会社ジオテック)
引張強度試験
コンクリートの引張強度を調べる引張強度試験では、供試体を横に配置して上下から圧縮荷重を加えることで、供試体の中心軸を含む鉛直面に引張応力を均一に生じさせる方法(割裂引張強度試験と呼ぶ)
割裂引張強度試験は、JISでも主要な引張強度試験方法と位置づけられており、JIS A 1113で規定されている。
【引張強度試験】

(出典:関東学院大学)
曲げ強度試験
コンクリートの曲げ強度を調べる曲げ強度試験では、3等分点載荷法という方法が標準的に使われている。
これは、直方体上の供試体の幅を3等分した際の位置に圧縮荷重を加え、その際に生じる最大曲げモーメントから曲げ強度を把握する方法。
3等分点載荷法については、JIS A 1106において主要な曲げ強度試験方法として規定されている。
【曲げ強度試験】

(出典:株式会社マルイ)
以上です。
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