コンクリート構造物のひび割れについて

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、コンクリート構造物のひび割れについて説明します。

 

コンクリート構造物のひび割れについて

許容されるひび割れと許容されないひび割れ

PC構造物にひび割れが発見された場合、ひび割れがあるからといって即座に異常であると判断できない。

ひび割れが発生している位置、ひび割れ幅、ひび割れ方向、ひび割れが経時的に進行しているかどうかなどを調査し、そのひび割れが異常であるか、許容されるている範囲であるかどうか見極める必要がある。

 

ポイント

・PC構造物は、主部材にはプレストレスが与えられているものの、全ての部材・部位にプレストレスが与えられているわけではない

・つまり、PC構造物の中にもひび割れの発生を許容したRC構造として設計されている箇所がある。そのような箇所に生じたひび割れは、その性状によっては許容されるひび割れである場合がある

・プレストレスを導入しているものの、PPC構造としてひび割れを許容している場合もある

・以上から、PC構造物のどの部材の、どの位置に、どのような変状が出ているのか、その変状が設計で見込まれているものか、想定外のものかを見極めることで、そのひび割れが許容されるひび割れかどうかを判断する必要がある

 

許容されるひび割れの例

RC構造やPPC構造に発生する曲げひび割れ。

許容されるひび割れであっても、そこから水や塩分が侵入すると、PC鋼材や鉄筋を腐食させ、耐久性を損なう恐れがある。

よって、ひび割れの生じている位置や方向、ひび割れ幅などをよく観察して、設計上想定されているものかどうかを確認する。

 

許容されないひび割れの例

プレキャストセグメント構造の継目から漏水している場合。

プレキャストセグメント工法では、通常、継目部には鉄筋が配置されていないため、鉄筋によるひび割れ幅の制御ができない。

よって、継ぎ目部分はフルプレストレスで設計されているはずのため、この部分のひび割れは許容できないひび割れと判断できる。

また、PPC構造においても死荷重にはひび割れを許容しておらず、上床版では設計荷重でもひび割れを許容しない場合がおおい。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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