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ゼネコン各社が低炭素コンクリの開発加速/デベロッパーも低炭素活用方針を表明
日刊工業新聞より
カーボンニュートラルの広がりに伴い、ゼネコン各社が低炭素コンクリートの開発を加速している。
製造工程での二酸化炭素(CO2)排出量を一般的なコンクリートよりも削減したり、内部にCO2を固定したりする技術を確立することで脱炭素社会の実現に貢献する。
発注者側であるデベロッパーが低炭素コンクリートを活用する方針を表明する動きも出ている。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」では鹿島らの研究開発が採択された。
鹿島、竹中工務店などのゼネコンを含む55者でCO2排出削減・固定量を最大化できる使用材料の選定やCO2排出削減・固定量最大化コンクリートの革新的固定試験と製造システムなどを研究開発する。
安藤ハザマなど6者で構成するコンソーシアムは、CO2をコンクリート由来の産業廃棄物に固定化させるカーボンプールコンクリートの開発が採択された。
CO2吸収を最大化・最速化したコンクリートは、セメント焼成工程などで発生するCO2を上回る1立方メートル当たり310キロ以上を固定化し、カーボンネガティブを実現する。
大成建設が開発した製造過程で排出するCO2の収支をマイナスにする「カーボン・リサイクル・コンクリート」は、セメントの代わりに高炉スラグなどを使うことで、一般的なコンクリートと比較して製造時のCO2排出量を大幅に削減する。
CO2を使った炭酸カルシウムを添加することでコンクリート内部にCO2を固定。
使用量を増やせば増やすほどCO2の収支がマイナスになる。
三菱地所レジデンスは1月、CO2排出量を2030年までに19年比で半減する方針を発表。
建設に使うコンクリートはCO2の排出量が少ない高炉セメントを配合したコンクリートに切り替えていく。
施工者に対しては省エネルギー工法の採用や、現場で使用する電気の非化石化などを求めていく。
以上です。
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