構築路床および路盤用の安定材について

土木工学

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

道路を構成する層には、表層、基層、路盤、路床、路体があります。

道路が破壊に至る原因の1つに、路床や路盤の不安定があります。

本記事では、構築路床用と路盤用の安定材について説明します。

ぜひ参考にしてください。

 

 

構築路床および路盤用の安定材について

構築路床や路盤の安定処理を目的に使用する安定材には、瀝青材料、セメント、石灰などがあります。

一般に使用する安定材の種類と主な対象(場所、材質)は以下の通りです。

安定処理の対象場所 安定処理の対象材質
瀝青材料 路盤 砂質系材料
セメント 構築路床・路盤
石灰 粘性系材料

 

①瀝青材料

瀝青安定処理用の瀝青材料には、舗装用石油アスファルト、石油アスファルト乳剤などがあり、それぞれ品質規格に適合するものを使用する。

 

②セメント

セメント安定処理用の安定材には、JISに規定されている普通ポルトランドセメントおよび高炉セメント、またはセメント系安定材などがある。

※セメント系安定材

セメントを母体として、これに石膏、水砕スラグ、フライアッシュなどの各種成分を添加したもの

セメント系安定材は、石灰やセメントでは安定処理効果が低い、高含水比の粘性土や有機質土などに対しても効果が期待できる。

 

③石灰

石灰安定処理用の安定材には、生石灰、消石灰、石灰系安定材(石灰系固化材)などがある。

・生石灰は、水に接すると発熱するので、貯蔵にあたっては雨水の浸透や吸湿などを防止するとともに、可燃物との遮断にも十分に注意する

・消石灰は、発熱作用が無く、消防署への届出も必要ない。しかし、貯蔵時の雨水の浸透防止などの対策は必要

・石灰系安定材は、生石灰や消石灰に、石膏、セメント、スラグ粉末などのポラゾン物質を加え、石灰の安定処理効果を高めたもの

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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