こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、PC構造物の劣化原因である『PCグラウトの充てん不足』について説明します。
【PC構造物の劣化原因】PCグラウトの充てん不足
PCグラウトの充てん不足によって、PC鋼材の腐食が発生しPC鋼棒が破断する事例が報告されたことを契機に、PC構造物の安全性、耐久性を確保するために『PCグラウト技術の確立』が急務になった。
過去のPCグラウト充てん不足の原因について
・PCグラウトの充てん不足により、不良箇所に雨水が侵入しPC鋼材が腐食し破断
・初期のPC構造物施工技術では、PCグラウト技術が未熟であった
・初期のPCグラウト技術では、グラウト材料のブリーディングを許容しており、練り混ぜミキサーや注入ポンプ機器などの機械の性能によって、流動、注入特性も制限されていた
・初期のシース径と鋼材間の空隙面積も小さく、注入管理技術なども未熟であった
・充てん不足の回避は、現場技術者の技量と経験に依存していた
現在のPCグラウト技術について
現在のPCグラウト技術では
・注入量を自動管理する流量計
・材料試験管理技術
・センサーなどを使用する充てん検査技術など
PCグラウトの充てん不良を防ぐ総合的な技術改良を経て、信頼性を大幅に高めている。
プレストレストコンクリート建設業協会ではPCグラウトの重要性を鑑み、高度な注入管理技術の普及を図るために
・1986年11月にPCグラウト施工マニュアルの刊行
・1997年からPCグラウト研修会の実施
・2005年にPCグラウトの設計施工指針の発刊
などを実施している。
以上です。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
お仕事のご依頼はこちらからお気軽にお問合せください。
電話番号: 087-874-6843
FAX: 087-874-6845
↓弊社業務の施工事例です。
↓弊社HP