PC鋼材の定着工法について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、PC鋼材の定着工法について説明します。

 

PC鋼材の定着工法について

PC鋼材の定着工法には、多くの種類がありそれぞれに特徴がある。

PC構造物の診断を行う場合、それぞれの定着工法に固有の仕様があることを知るとともに、各工法に共通する事項についても理解しておく必要がある。

 

定着工法

定着機構によって定着工法を整理すると、下記の7種類となる。

 

① 半径方向のくさび作用または円周方向のくさび作用を利用して定着する方式で、フレシネーコーンなどがある。

 

② 端部にねじ加工を行ってナットで定着する方式。普通鋼棒工法、ディビダーグ工法など。

 

③ 端部に製頭(ボタンヘッド)加工して定着する方式。BBRV工法など。

 

④ 端部の外側にスリーブを冷間引抜きなどによって圧着し支圧により定着するか、スリーブにねじ加工を行ってナットで定着する方式。SEEE工法など。

 

以上の4つが現在用いられており、下記3つは新規に用いることは少ない。

 

⑤ 合金を用いてPC鋼より線の端部を鋼製ソケットに鋳込んで定着する方式。安部ストランド工法など。

 

⑥ 波状やループ状に配置したPC鋼材を直接コンクリートに埋め込んで、コンクリートとの付着または支圧によって定着する方式。レオンハルト工法など。

 

⑦ 端部をアンカーヘッドに定着したあと、プルロッドで緊張してアンカーヘッドの背後に注入するグラウトの付着によって定着する方式。レオバ工法など。

 

PC構造物を診断する際、設計図書等が現存しない場合がある。

その場合、用いられている定着具、接続具を推定してPC構造物を診断することが必要になる。

また、現在はほとんど使用されなくなった定着工法についての知識も必要となる。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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