こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、PC構造物で使用するコンクリートについて説明します。
PC構造物のコンクリートについて
PC技術は、高強度コンクリートと高強度鋼材の組合せで成り立っている。
十分な緊張力を与えられる高強度の鋼材、高強度のコンクリートが不可欠で、弾性係数が高く、クリープ・乾燥収縮の少ないコンクリートが必要になる。
クリープに関して
・PC構造の場合、PC鋼材により与えられるプレストレスが持続荷重として作用するためクリープの影響は無視できない
・クリープによるひずみは、載荷時のコンクリート材齢が若いほど、載荷期間が長いほど、載荷荷重による応力度が大きいほど、大きくなる
・コンクリートの強度が高いほどクリープひずみは小さくなる
・部材の表面積が大きいほど、クリープひずみは大きくなる
乾燥収縮に関して
・乾燥収縮は、水和によって生じたセメントゲルが乾燥して収縮することに起因する
・乾燥収縮に最も影響を与える要素は、単位水量である
・高性能AE減水剤などを用いて水セメント比を低減する
・セメントと骨材の品質が乾燥収縮に若干の影響を与える
・セメントの粉末度が高いほど収縮量は大きくなる
・骨材の弾性係数が小さいほど収縮量が大きくなる
補修・補強に関して
・補修補強において、既設コンクリートに新設コンクリートを合成する場合には、新旧コンクリートのクリープ差により不静定力が発生することがある
・補修補強により、新旧コンクリートが合成された断面にプレストレスを導入する場合、強度、弾性係数、クリープ係数の差による影響の検討が必要
以上です。
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