【構造物の構造】鉄筋コンクリート造について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、鉄筋コンクリート造について説明します。

 

【構造物の構造】鉄筋コンクリート造について

鉄筋コンクリート造とは、コンクリートとこれに内在した鉄筋を一体化した部材により、主要構造部を構成した構造のことである。

鉄筋コンクリート造部材は、建設現場でコンクリートを打込んで施工する現場打ちコンクリートと、工場などで生産するプレキャストコンクリート、またはプレストレストコンクリート、およびこれらを併用する場合とに大別される。

 

鉄筋コンクリート造では、鉄筋とコンクリートが一体となって外力に抵抗することで、以下のような役割を果たす。

 

① 圧縮力と引張力の負担

コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10~1/15程度と小さい。

一方で、鉄筋はコンクリートと比較すると引張強度が非常に大きい。

そのため、圧縮力はコンクリート、引張力は鉄筋で負担する。

なお、鉄筋量が多い場合には、鉄筋にも一部の圧縮力を負担させることができる。

 

② せん断力の負担

せん断力は、コンクリートと鉄筋で負担する。

この鉄筋を、せん断補強鉄筋といい、柱では帯筋(フープ筋)、梁ではあばら筋(スターラップ)といった主鉄筋の周囲に配筋されるものである。

また、主鉄筋とせん断補強鉄筋によってコンクリートを拘束することで耐力と靭性が向上する効果がある。

 

③ 鉄筋をコンクリートで覆うことによる効果

コンクリートは、強アルカリ性を有しており、これが保持されていれば鉄筋腐食は抑制される。

また、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さを確保することによって外部から侵入する劣化因子が鉄筋まで到達することを抑制する。

一方、火災が生じた際に熱に弱い鉄筋をコンクリートが保護する効果もある。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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