下水道について

Research

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、下水道について説明します。

 

下水道について

下水道は、衛生・環境を守る非常に重要な社会資本である。

汚水処理、公共水域の環境保全だけでなく、集中豪雨や局地的な大雨の対策、再生水利用などの役割も求められる。

 

下水の処理方式には

汚水と雨水を一緒に流す、合流式

汚水と雨水を別々に流す、分流式

がある。

合流式は、汚水と雨水を一緒に流し、下水処理場で浄化するため、雨天時に計画以上の雨水が流入すると、超過した流入水が直接放流される。

分流式は、雨水は直接川や海に流し、汚水を下水処理場で処理する方式である。

ここで、汚水とは、雨水以外のものを指す。

下水道が早くから整備された東京や大阪では、合流式が多い。

 

下水道の整備率

河川の汚濁は、昭和30年代から始まり、全国主要都市内の河川から都市近郊の河川にまで広がった。

その対策として下水道の整備が実施された。

下水道の普及率は2016年度末時点で、全国平均で約78.3%

しかし、地域別に大きな差がある。

特に人口5万人未満の中小市町村における下水道の普及率は約50%と低い水準にとどまっている。

 

下水道整備の進展に伴い、下水道施設の管理においての問題も発生している。

下水道管路の延長は、約47万km、処理場は約2,200箇所

管路施設の老朽化や、腐食に起因する道路陥没は、2015年度には約3,300箇所で発生している。

減少傾向にはあるが、道路交通への支障や汚水の停滞、地下水への病原菌の混入などが懸念され、適正な維持管理、改築更新が重要となっている。

 

下水処理場について

日本のほとんどの下水処理場で、好気性微生物の働きを利用して下水を処理している。

河川などでは、石などに付着した微生物が水中の汚れを分解して綺麗にしているが、これと同じ働きである。

 

下水処理場に到着した下水は、最初沈殿池で汚い物質を沈殿させる。

次に、反応タンクで下水に空気を送り込み、好気性微生物を繁殖させる。

微生物が酸素を得て活発に活動し、下水中の有機物を吸着して分解していく。

微生物は凝集して綿状になり、このタンクを6~8時間かけて通過していく。

反応タンクから流れてきた下水は、最終沈殿池をゆっくりと流れ、この間に大きな綿状となった活性汚泥が沈殿する。

この活性汚泥を取り除いた段階で、汚れは90%以上除去されている。

沈殿させた活性汚泥は、汚泥処理施設に送られる。

最終沈殿池から流れてきた上澄水を消毒施設で消毒し、公共用水域に放流して自然に戻す。

活性汚泥は、固形燃料化やバイオガスなどへ有効利用されている。

 

【下水処理場施設】

(出典:千葉県)

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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