こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
下の記事でコンクリートの分類について軽く触れました。
どのコンクリートも独自の特徴を持っていて、それぞれの長所に応じ様々なシーンで活躍します。
一方で、短所も存在するため注意点などもあります。
そこで今日からは、それぞれのコンクリートの特徴や用途などを見ていきたいと思います。
本日は【寒中コンクリート】です。
ぜひご覧ください。
【寒中コンクリート】さまざまなコンクリートの特徴や用途
寒中コンクリートとは
フレッシュな状態のコンクリートは寒さに弱く、劣化などの悪影響が出やすいです。
そこで、冬の時期などにおける低温の環境下でのコンクリート施工では寒中コンクリートが使用されます。
寒中コンクリートは、1日の平均気温が4℃以下になることが予想される場合に用いられます。
・コンクリートは-0.5~-2℃で凍結する
・セメントや骨材ではなく水が凍結し、体積が膨張することでコンクリート内部の組織がもろくなる
・その結果、強度が損なわれ、耐久性や水密性が低下する
・これを凍害という
・凍結に至らなくても、約5℃以下の低温ではコンクリートの凝結は遅くなり、早期に荷重を受けるとひび割れや変形が発生しやすい
寒中コンクリートの材料と配合
寒中コンクリート用に一般的に使用される材料や注意点を列記します。
・セメントにはポルトランドセメントや混合セメントB種を使用
・凝結を促進させようとセメントの加熱はしてはいけない
・骨材は、均等質で過度に乾燥しないものを使用する。セメントと同様に加熱してはならない
・凍結した骨材などの混入に注意する
・寒中コンクリートでは、AEコンクリートの使用が原則である
・混和剤にはAE剤やAE減水剤、高性能AE減水剤が使用される
・配合は、単位水量を出来るだけ小さくし、水と骨材の温度は40℃以下にする
寒中コンクリートの打設
・寒中コンクリートの打設の際、打込み時のコンクリート温度は5℃~20℃の範囲を保つ必要がある
・練り混ぜはじめてから打ち込みが終わるまでの時間は可能な限り短くし、温度低下を防ぐ
・鉄筋や型枠に氷雪が付着しないように注意する
寒中コンクリートの養生
・養生の際も、凍結の防止が重要
・養生時のコンクリート温度は常に5℃以上を保つ
・凍害が生じない段階まで、少しの凍結も起こしてはならない
・保温養生もしくは給熱養生が終わった後、急激に寒気にさらすと表面にひび割れが生じるおそれがある
・養生期間は、コンクリート強度が5N/mm2の圧縮強度を得るまでが原則
いかがでしたでしょうか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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