日本道路・廃ＰＥＴ活用の高耐久性舗装を２月１日発売

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日本道路・廃ＰＥＴ活用の高耐久性舗装を２月１日発売

日刊建設工業新聞より

日本道路は廃ＰＥＴを活用した高耐久性舗装「スーパーＰＥＴアスコン」を２月１日に発売する。

従来の高耐久性舗装の半たわみ舗装と同等のコストで施工でき、耐久性は半たわみ舗装を上回る。

舗装１００平方メートル当たり約１５００本分のペットボトルが再利用できることから、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に貢献できる工法として官庁・民間の双方にＰＲしていく。将来的には「海外展開も視野に入れる」（井澤克則営業本部技術営業部長）考えだ。

全国での試験施工を経て、エリアによって異なる骨材を使っても同じ性能を確保できることを確認。全国展開の体制を整え、本格的な販売を開始する。

スーパーＰＥＴアスコンは、廃ＰＥＴを再利用した花王の高機能アスファルト添加剤「ニュートラック」を添加した舗装材。

廃ＰＥＴのポリエステルがアスファルトと骨材の成分の接着性を高め、耐久性が向上する。

耐久性を評価する試験を実施したところ、変形量は半たわみ性舗装の１２分の１だった。施工時にはセメントミルク工が不要で、半たわみ舗装と比較して工期が５分の１に短縮できる点もメリットの一つ。

従来のアスファルトと比較して色が黒く、視認性も高まる。重交通道路、物流施設、高速道路のＰＡ・ＳＡなど、耐久性が求められる箇所への適用を想定している。

今後は廃ＰＥＴを再利用できるスーパーＰＥＴアスコンの全国展開を通じて、海洋プラスチックごみなどといった環境問題の解決に取り組む。