こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、既存コンクリート構造物のライフサイクルコストについて説明します。
既存コンクリート構造物のライフサイクルコスト
・すでに建設された既存コンクリート構造物のライフサイクルコストを評価する方法は確立されていない
・初期コストは入札結果から知ることが出来るが、維持管理コストや更新コストは予想するしかない
・コンクリート構造物の劣化は、経過年数とともに加速度的に進展する
・よって、早期に適切な補修や補強を行ったほうが、多年経過後に大規模に補修や補強を行うよりもライフサイクルコストは小さくなる
・今後は、新設コンクリート構造物のライフサイクルコストを最小化するだけでなく、既存コンクリート構造物の寿命を延ばすことが、社会的経済的コストを下げることになる
既存コンクリート構造物の延命化のために
・構造物が有する現在の性能を正しく評価する必要がある
・過去の設計書から耐荷性能を仮定できるが、部材が経年劣化して所定の性能を保持していない場合、その評価が困難となる
・RC構造物の場合、断面寸法と残存する鉄筋の断面積と配置が分かれば耐荷性能が評価できる
・PC構造物の場合、PC鋼材の腐食状況の確定および残存プレストレスを評価できれば、対処方法が明確になる
・一方で、残存プレストレスの測定技術は非常に難しく、今後の技術向上が期待される
・延命化には、高度化された評価、予測技術が必要
以上です。
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