半たわみ性舗装について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、半たわみ性舗装について説明します。

 

半たわみ性舗装について

目的

空隙率の大きな開粒度タイプのアスファルト混合物に、浸透用セメントミルクを適量浸透させたもので、耐流動性・明色性・耐油性などの機能向上が目的。

・バスターミナル

・交差点部

・料金所付近

・ガソリンスタンド

・工場

などで用いられる。

 

特徴

① コンクリート舗装の持つ剛性とアスファルト舗装の持つたわみ性を複合的に活用した、耐久性のある舗装である。

 

② 半たわみ性舗装の等値換算係数は、1.0とすることができる。

 

材料・配合

① 浸透用セメントミルク

・浸透用セメントミルクの材料は、セメントと用途に応じ、フライアッシュ、硅砂、石粉、添加剤などが用いられる。

 

・浸透用セメントミルクには、普通タイプ、早強タイプ、超速硬タイプがある。

 

・一般に、普通タイプには、普通ポルトランドセメント、早強タイプには、早強ポルトランドセメント、超速硬タイプには、超速硬セメントまたは超速硬セメントに添加剤として急硬化剤を加えたものを使用する。

 

浸透用セメントミルク 普通タイプ 普通ポルトランドセメント
早強タイプ 早強ポルトランドセメント
超速硬タイプ 超速硬セメント
超速硬セメント+急硬化剤

 

② 半たわみ性舗装用アスファルト混合物の配合

・配合設計は、通常の加熱アスファルト混合物の場合に準じて行う。

 

アスファルト量が多いと分離を起こしたり、層の下部にアスファルトが溜まり、浸透用セメントミルクが十分に浸透しないこともあるため、アスファルト量の設定には十分な検討を要する。

 

施工時の留意点

① 一般に、浸透用セメントミルクの製造は、移動式ミキサによって行うが、大規模工事の場合には、専用の混合プラント(移動式、固定式)を用いることもある。

 

② 浸透用セメントミルクの施工は、舗装体表面の温度が50℃程度以下になってから行う。一般に浸透作業は、振動ローラーなどで行う。

 

③ 余剰な浸透用セメントミルクは、路面のすべり抵抗値を低下させるため、舗装表面の骨材の凹凸があらわれる程度に、セメントミルクをゴムレーキなどで除去する。

 

④ 交通開放までの一般的な養生時間は、浸透用セメントミルクの種類に応じて、以下に示す通り。

浸透用セメントミルクの種類 養生時間
普通タイプ 約3日
早強タイプ 約1日
超速硬タイプ 約3時間

 

⑤ 浸透用セメントミルクの注入前に交通開放を行うと、骨材の飛散や剥離、またはごみ、泥などによる汚れが生じることがあるため、原則として注入前には交通開放は行わない

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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